技術の深化とチーム力の向上、エンジニアとしての成長軌跡。
こんにちは、広報の丸山です。
今回はWebサイトの根幹を担うエンジニアさんへのインタビューを実施しました。取材時点で入社3年目、制作会社としてはユニオンネットで3社目、業界10年プレイヤーとなる板垣さんへのインタビューとなります。
これまで制作者としてどのようにキャリアを築いてきたのか、他社での経験が今にどのように繋がっているのか。現在の業務内容や自身の心構えも含め、現場の声をお届けしていきたいと思います。
WordPressなどのCMS構築を中心に、Jamstackでのサイト構築も担当。
2020年の12月入社なので、もう少しで4年目に突入します。
すっかり中堅ですね!
普段はどんな仕事をしてますか?
今だとECサイトの制作でmakeshopの構築を担当しています。が、基本はWordPressでのサイト構築がメインです。
Jamstackのサイトも増えてきていて、この後にいくつか制作が控えている感じですかね。
いきなり話が脱線するんだけど、Jamstackを専門外の人へ分かりやすく伝える術、欲しいですよね。
表示の速さとセキュリティの高さは確かなメリットなんですが、確かに説明の最適解が欲しいですね。ただ、セキュリティの高さは、ここ最近お客さんがJamstack化する決め手になっているのかなと思います。
個人的に表示速度は速ければ速いほどいいと思ってるので、ここは実装者としては特に魅力に感じていますが。
“速さはとても強い武器で魅力的だけど、求めすぎるのは良くない”
って「ハイキュー」でも言ってたかな。
ハイキュー読んだことがないです。。。
ごめんなさい笑
あと少し広い業務で言うと、エンジニアの新しい情報や技術をチーム内へ共有していくようにもしています。簡単なところだとWordPressの自社用テンプレートのアップデートとか。
Jamstackについても今は僕がメインで制作を担当することが多いので、みんなが使いやすいようにテンプレート化を進めています。
ゼロからの経験が、課題解決の「技術」に。
板垣くんはずっと制作会社?
はい。ユニオンネットが3社目になります。
元々、大学でAdobeのソフトには触れていて、広く浅くデジタルの制作について学んでいました。卒業後は一旦フリーターになったのですが、少しずつ関心が高まり、第2新卒として制作会社のインターンシップへ応募しました。
全くの未経験でしたがインターンシップ終了後にそのまま就職して、デザインやコーディングに触れる中で次第にHTMLやCSSで「作りたいサイトは作れる」ようになっていきました。
板垣くんのエンジニア史、エピソード・ゼロだ。
ただ、この会社のメイン事業はeラーニングの運営で、Webサイトの制作はそんなにやってないんですよね。アプリ制作の方が多くて、どちらかと言うと「WordPressを作れそうなエンジニア」が多い会社でした。
僕が担当していた業務は、eラーニングの問題の画像制作、キャラクターのアニメーション制作、管理画面のコーディングでした。そこで3年ほど経験を積み、サイト制作をメインで作ってみたいなと思い、Web制作会社へ転職しました。
1社目で管理画面のコーディングを経験していたのですが、CMSにはノータッチだったので、この時にWordPressやPHPに触れていきました。ビジュアル表現としてCanvasやJavaScriptに興味を持ち始めたのもこのあたりからです。
2社目の制作会社では、ディレクションからデザイン・コーディングの全てを一人で行うスタイルでした。自分で打ち合わせに行き、自分で見積書を作成し、デザイン、コーディング、納品したら請求書を出す、の一連を行う日々で・・・忙しかったですね。
全部経験できるのは、今じゃ割と稀有な環境かも知れないですね。
あまり聞かないですよね。
ただ、これは別に悲観的な意味ではなくて、制作の仕事をしていく上で「今のうちにお客さんの前へ出て、世の中のことを知っておいた方が良いかもしれない」思いから挑戦しました。
もちろん大変な事も沢山ありましたが、サイト制作の流れのほぼ全てを経験させていただいて、お客さんを知ることもできて、とても良い勉強になりました。
そこから「もっと大きなサイト制作に携わりたい」気持ちが湧いてきて。ただ、それを全て一人でやるには能力が足りない。エンジニア一本に集中したらできるかもしれないと考えて、ユニオンネットのエンジニア採用に応募しました。
専任が良いのか・兼任が良いのかは状況によるけど、板垣くんにとっては良い経験だったんですね。
ただ、少し気になるのがディレクター・デザイナー・エンジニアと広く経験する中で、別に職種をディレクターやデザイナーに絞る選択肢もあったと思うんですが、どうしてエンジニアに?
「できる・できない」というよりも、技術的にも性格的にもディレクターやデザイナーは「向いてないな…」という気持ちが強かったのが理由の1つです。
あとは、お客さんからWebサイトの使い方について質問があった時なのですが、電話で応対をしている中で普通なら「もっとうまく喋れるようになろう」「マニュアルがあった方が理解が深まるな」となる所を、「じゃあ、もっと管理画面を使いやすく分かりやすくしよう」と思ったんです。
表現としての技術ではなく、課題解決としての技術ですね!
いろんな経験の中から培われた視点で、そこが自分の中で気付きになってるのもすごい。ちょっと嫉妬するなぁ笑
表現・分かりやすさ・使い心地、総合的に良質なWebサイトを。
ちょっと答えにくいかもしれませんが、「制作会社3社目として」「エンジニアとして」見た時のユニオンネットはどうですか?
毎月の1on1で、自分のやりたいことを上長へ伝えられる機会があるのが良いなと思います。
最初に話していたJamstackについても、「こういう技術が必要だと思う」と上長の山尾さんに話して、そこから丸山さんだったりディレクターさん達に伝わって、今お仕事をいただけていることが純粋にすごいなと。
技術者からのボトムアップって、ディレクターさんからすると大変な事が多いと思います。根拠を説明するにはそれなりの理解も必要で、慣れないことをするリスクの方が多いと思うんですよね。
あと、ユニオンネットにはカスタマーサポートがあることが有難いと思ってます。
2社目の会社では作ったサイトの改修も新規制作も自分一人でやってましたから。業務分担がされていて、社内で時間の奪い合いにならない所は良いですね。
「技術的には少し先のことをやりたい。でもディレクターさんが理解しないといけない=お客さんがバリューを感じなければならない。」
ここの壁は確かにありますよね。理解してお客さんへ提案するディレクター陣はすごいっ!
じゃあ、エンジニアの仕事をしていて「楽しい」と思えるのはどんな時ですか?
たぶんこんな答えじゃダメだと思うんですけど、普段から結構楽しいです笑
あ、ダメだ。返答がキラキラし過ぎてる。
会社がよく見えるように校正されたインタビュー記事だ笑
えーと…、それは例えば、自分が書いたコードでオブジェクトが左から右に動いて感動したような原体験がずっとループしてる感覚ってこと?
んー、なんというか、新しく出てきた技術に挑戦して触ってみたりするのがまず楽しいです。新しいおもちゃを手に入れたみたいな感覚で。
WordPressのプラグインひとつでも何か新しいものを取り入れて、アニメーションや管理画面の使いやすさ、エンジニア側での運用のしやすさ、何でもいいんですけど色んな方面から制作物のレベルを上げていく、上がっていくのが楽しいです。
Web制作のエンジニアさんって、技術習熟の中でアニメーション領域にハマって生涯フロントエンドがいい!とか、管理画面やUIとかのサーバーサイドやアプリ側に興味を持ってフルスタックエンジニア目指すとか、上流に食い込んでテクニカルディレクターも良いなとか、何かに振れる印象があります。
でも板垣くんの場合は「全部」が大切で、加点で言えばアニメーションも+1、管理画面も+1って感じなんですね。
はい。
総じてクライアントワークが好きなんだと思います。
Webサイトの場合は特に色々な加点要素があると思っていて、少しずつレベルを積み上げていくのが楽しいですね。
でもこの考えは、1社目が管理画面などの裏側に専念して、2社目がクライアントの前に出て全体の制作に関わったからかなーとも思います。
「これは仕様なんで」と言うのは簡単だけど、その時点で加点対象ではなくなるから合理的というか、心理な気がします。(自分に厳しすぎて窒息しそうだけど…笑)
小さな挑戦を積み上げ、環境のレベルアップに繋げたい。
では、板垣くんが仕事をする上で大切にしてることは?
どんなプロジェクトでも最低一つは「これを見てほしい」見どころを、自分なりに反映するようにしています。
エンジニアしか分からないコードの部分だったりするんですけど、後々管理しやすいように考えてみようとか、アニメーションに新しい技術を取り入れてみようとか。
せっかくの機会なので、「今回はここをチャレンジした!」と言えるものを作るようにしています。たぶん今までのプロジェクトは、ほぼ全部あると思います。
中にはレーン作業的に“流す”時もあるけど、そこでも挑戦していってるのが尊敬します。
なんていうか、「安心安全のものづくりは当たり前で、うちはその中でも何かしらこだわった技術を入れてるんで!」って感じもしますね。
製造業みたいですね笑
ちなみに、その見どころポイントは誰にも気づかれない(気づかない)ところに、そっと忍ばせておくのでもミッション達成?
はい、誰の目に触れなくても自分の目標はクリアです。コード周りになると、社内の月例報告でも言っていないことは沢山あります笑
より良いものに向かって違うことをやってみて、それが思った以上に良かったらテンプレ化したり、チームに共有したりしています。
板垣くんって、技術をチームにできるだけ共有しようとしてますよね。
何か技術を導入する時って、人によっては「自分はこの技術使うんで!」と1人で突っ走ることもできると思います。もちろん、チームや会社のために保守性や再現性を考慮すると難しかったりもするんですが、ここが会社で働く技術者の葛藤であったりもして。
板垣くんはここをブレーキなのか、自身の美学なのか・・・、何か理由はあるんですか?
あまり気にしたことは無いんですが、多分、大学時代の部活経験が効いてるかもしれないです。合気道部だったんですけど、外部の講習会に部員の代表として参加すると、帰ってから他の部員に共有するのが絶対だったんで。
ブラウザも技術も進化して、対応できることも増えるけど、情報はどんどん流れていって。みんな情報の取得の仕方も違くて、知識や技術がバラバラになるからこそ、どこかで集約させないといけない。そうしないと環境のレベルアップに繋がらない。それは良くない。
というのは部活の時に染みつきました。
まさかの体育会系な理由だった笑
極論「自分ができれば環境のレベルアップなんて要らないでしょ」「なぜ出来ないやつに合わせないといけないの?」なんて考える人もいると思うけど、板垣くんは“個人戦よりも団体戦で優勝したい”んですね?
だ、団体戦?
えーと、そうですねぇ・・・作るWebサイトも環境も、みんなでレベルアップしていくのが好きですかね。
そんな意味では個人的に今はWebGLに詳しい人が入社してきてくれると嬉しいです。
このインタビュー記事が届きますように〜🙏ですね!
ではでは、ありがとうございました!
インタビュー後記
サイト制作に関わる職種の中でも、とりわけ技術力が注目されやすいエンジニア。その技術の発露はエンジニアのバックグラウンドによって意図や願いがあり、培ってきた経験こそがその人にしかない「強み」だと気付きました。
彼のキャリアを通じて、技術の深化だけでなく、チーム内でのコミュニケーションや協力の重要性も浮かび上がります。個人としての成長が、チームや組織全体の進歩にどのように寄与するか、技術への情熱と新しい挑戦を受け入れる姿勢は大きな刺激となりました。
エンジニアの板垣さんにはユニオンネットの公式ポッドキャストにも少し話をしていただいているので、興味のある方はこちらもぜひどうぞ。
今回のスタッフインタビューが、同じWeb業界でステップアップを考えている方、エンジニアを目指している方、業者選定を行う企業様にとっての参考になれば幸いです。
UNIONNET Inc.では一緒に働く仲間を募集しています。
マーケター、ディレクター、デザイナー、エンジニア、ライター、常時募集中です!
コード書く人たちマジ尊敬
この記事を描いたひと
企業のWeb担当者と制作会社の想いをつなげるメディア「untenna」の編集部。
今回はエンジニア特集として、板垣くんにあれこれインタビューしていきますね。
よろしくお願いします!
板垣くんは今入社何年目ですか?