大学・専門学校のWebサイトで、抑えておきたいコンテンツ10選
大学や専門学校などの学校サイトは、受験者や入学者を増大させるための重要なツールになります。
学生や保護者が欲する情報を適切に掲載することで、キャンパスでの生活や学びについて具体的にイメージできるようになり、入学動機の形成を促せます。また、在学中の学生は学校について分からないことがあれば学校サイトで調べることになります。そのため、分かりやすいサイト構造や情報にする必要があるのです。
ここでは、学校サイトのWeb制作で必ず押さえるべきコンテンツを10個ご紹介します。
学校サイトのコンテンツ10選
学校紹介(歴史・設備)
まず、学校紹介ページは欠かせません。歴史や学校名の由来、教育理念といった情報は、学校を深く理解してもらうためにも必ず掲載しましょう。
近年は図書館や研究設備などが充実した学校が増えており、そこを重視して学校選びをする学生も多くいます。そのため、キャンパスマップと合わせて強みとなる設備情報も紹介しましょう。特に、新設の校舎や設備、最先端の機材などを導入した施設は学生の興味を引きます。
その他にも、学長挨拶を掲載することで学校の理念や学びへの思いを伝えることができます。インタビューで学長の思いを自らの言葉で語ってもらい、独自のコンテンツとするとよいでしょう。
学科・専攻
学部や学科、専攻の情報も網羅しましょう。
各学部・学科でどのような学びができるのか、具体的な授業内容やゼミの一覧を掲載することで学生の理解を促せます。学部・学科ページで教員の研究内容も紹介することで、意欲の高い学生を呼び込むことにつながるでしょう。
キャンパスライフ
キャンパスライフは学生が特に関心を寄せる点です。授業だけでなくサークルや課外活動といった情報を紹介すれば、学校生活のイメージをわかせることができます。
また、近隣のお店や施設を紹介することで、放課後の遊びやアルバイトのイメージまで伝えることが可能になります。より良いコンテンツにするためには、在学生のインタビューを掲載するとよいでしょう。
学校でどのような生活をしていて、どのような夢を持って日々授業や課外活動に取り組んでいるかを紹介し、学生の共感を呼びます。1日のスケジュールも掲載すると、「自分もこんな学生生活を送りたい」と憧れをもってもらえるはずです。
資格・就職
資格や就職に関する情報も学生は重視します。取得を目指せる資格の一覧や資格合格率、OB・OGの就職先一覧、就職率は必ず掲載すべきと言えるでしょう。
キャリアサポート体制についても詳細に掲載することで、学生に安心感を与えることができます。キャリア形成の授業や学内合同説明会などを実施している場合は、その情報についても掲載するようにしましょう。
入試情報
入試情報のページが分かりづらければ、応募率が低下してしまうリスクがあります。いつ、どのような試験を行うのかを分かりやすく掲載し、受験生の応募意欲を高めましょう。
受験生は時間がない中で複数の学校を比較検討しています。少しでも分かりづらいページであれば、早々に離脱されてしまうかもしれません。配布資料やパンフレットなどをpdf化して掲載するだけではなく、Webサイト独自のコンテンツを制作しましょう。
オープンキャンパス
開催日程や参加するとできること、アクセスマップをはじめ、オープンキャンパスで伝えたい情報を掲載するコンテンツを用意します。学生はオープンキャンパスに参加し、校風や先生の対応、授業や設備の充実度を見極めたいと考えています。
オープンキャンパスに参加するメリットまで紹介できれば、参加率の向上に期待できます。
資料請求
募集要項や学校案内パンフレットなどの資料請求ページは、コンバージョン数を測るのに最適です。どのような資料を請求できるのかを分かりやすくリスト化し、請求ボタンなどの動線設計を行います。
資料請求フォームは入力しやすいユーザビリティを心がけ、入力情報も多くしすぎないようにしましょう。詳しい個人情報を取得したい気持ちは分かりますが、あまりにも長い入力フォームは途中離脱を招いてしまいます。学校側として取得すべき情報を厳選し、項目を設計してください。
関連機関との連携状況
民間企業との産学連携やその他関連機関との連携がある場合は、その情報をアピールしましょう。
これは学生に対するアピールになるだけでなく、連携候補企業や機関へのPRにもつながります。関連機関との連携事業は学校ごとの特色が出やすいので、特徴や強み、意義や目的を存分に紹介してください。
国際交流・留学
グローバル社会が加速する現代、学生は留学制度や留学生との交流に興味を持っています。留学制度や海外の提携大学、学校に所属する留学生の属性などを紹介し、国際色豊かであることをアピールできると良いでしょう。
海外から留学生を積極的に受け入れている学校は、学校サイトを多言語化することをおすすめします。合わせて応募資料など入学に関わる書類も多言語対応し、スムーズに応募できる体制を整えるべきです。
イベント情報・お知らせ
ゼミ大会や文化祭などの学校イベント情報やニュースがあれば掲載できるコンテンツを設けます。更新頻度を高くすることで、リアルタイムな情報を学生に届けることが可能になります。
イベント情報・お知らせページはテキストだけで更新するのではなく、写真も豊富に盛り込むことで臨場感あふれる内容となり、校風や学校の取り組みを理解してもらうことにつながります。
大学・専門学校の潮流
教育業界は大きな変化が訪れています。
まず、2020年の教育改革。センター試験が「大学入学共通テスト」に切り替えられ、英語や数学に記述式問題が導入されるというものです。現時点では記述式試験の導入見送りという報道もありますが、知識偏重型の試験から思考力や問題解決力を問う試験に変化することには変わりありません。
2019年度からは「専門職大学」「専門職短期大学」「専門職学科」と呼ばれる新たな大学区分が創設されます。実践的な職業教育を重視した授業を行い、産業界と連携することで専門職業人材の養成強化を図ることを目的としています。工科、ファッション、医療福祉、看護保険、IT、観光などの分野で専門職大学等は設立される予定で、学生の選択肢が広がることになるでしょう。
しかし、従来の受験制度や教育制度から大きく変化するため、学生の多くは不安を覚えています。学校サイトでも、学生の不安に寄り添って悩みを解決できるコンテンツを提供するといいかもしれません。
まとめ
学校サイトには、今回紹介した10種類のコンテンツを必ず掲載するようにしましょう。
これらの情報は学生が欲しがっているものであり、分かりやすく紹介することで学校への信頼感と愛着度が増すことになるはずです。
ほったは専門学校卒です
この記事を描いたひと
企業のWeb担当者と制作会社の想いをつなげるメディア「untenna」の編集部。