エンジニアになるまでの軌跡とこれから
はじめまして、エンジニアの山﨑です。
2021年5月、株式会社ユニオンネットにフロントエンドエンジニアとして入社しました。
入社して3ヶ月経つので、入社エントリを書いてみようと思います。
僕はいわゆる未経験から採用されたエンジニアです。大学は外国語専攻で文系、社会人歴もありません。大学を卒業後は就職せずゲームばかり。しばらく(2年)は高校の時から付き合っている女性のヒモ状態でした。俗に言う「ダメ男」です。そんな僕でもWebの勉強をし、念願のWeb業界に就職ができました。
こんなやつがどういう経緯で就職に至ったのか、新入社員目線での会社のことなど「転職を考えている社会人」「就活を控える大学生」に向けて執筆したいと思います。
自分自身の振り返りがメインですが、素直に感じたことを書いています。この記事がきっかけで、Web業界やユニオンネットで働くことに関心を持っていただけると嬉しいです。
自己紹介
山崎雄司、Yuji Yamazaki、ザキヤマ。京都出身京都在住の24歳ゲーマー。ゲーム、映画、海外ドラマ、洋楽、海外旅行、動画制作、サバゲー、SNSが趣味なインドア系男子。
Instagram:https://www.instagram.com/zakiyama939
簡単な経歴
- 2015年4月〜2019年3月:京都外国語大学
- 2019年4月〜2020年1月:ヒモニート
- 2020年2月〜2020年11月:デジタルハリウッドSTUDIO京都
- 2021年5月:ユニオンネットへ入社
なぜエンジニアを目指したのか
Web業界を意識しだしたのは大学4回生の時。どうしてエンジニアの道へ進むことになったのか、学生時代から入社までを振り返ってみようと思います。お前の過去なんぞどうでもよい!という人は、就職活動まで飛ばしてください。
学生時代
Webが楽しいと感じ始めたのは小学生からなのですが、そこから遡るととんでもない文章量になるので割愛します。とりあえず、ゲーム、パソコン、ネット、ものづくり、新しいことや変なことが昔から好きでした。
小さい頃の経験から海外に対しての関心が強く、英語が得意なこともあり京都外国語大学に進学することに決めます。小学生の時、英会話を習わせてくれた親に感謝です。
廃人ゲーマーと化した男
おそらく人生で一番ゲームを極めていた時期です。eスポーツにどっぷりで、個人でアジア4位、チームで出場する大会で数回優勝するなど、なかなか変態な成績を残してます。
中学からちまちま続けていたゲームの動画投稿でサムネイル作りにもハマり始めます。最初はスマホの画像編集ソフトで作っていました。どんどんクオリティを追い求めていき、Photoshopに目をつけAdobeのフォトプランを契約。いつしかサムネを作るために動画を撮るようになりました。この時の動画投稿本数は300本くらい。
ゲームや動画のことばかりで勉強もまともにしなかったくせに、よく留年せずに大学を卒業できたなと思います。
そんなこんなで就活の時期になるのですが、特にやりたいと思える仕事もなくだらだら過ごします。ゲーマー&サボり魔だったので単位がギリギリで、4回生のくせに大学に足を運んでいました。
Webデザインに興味を抱く
この時期にちょうどWebデザインの講義があったので、先述のPhotoshopの影響もあり受講します。
内容としてはHTML、CSSを使って簡単なサイトを作ること。大学の4年間で一番楽しい授業だったかもしれません。自分でコーディング関連の本を買って、課題制作に夢中になっていました。そのおかげでクラスで一番の評価をもらうことができ、明らかに他の学生とはレベルの違うサイトが作れていたと思います。
ゲーム以外でここまで関心が持てたものは初めてで、これがきっかけでWebの仕事を意識するようになっていきました。
しかしこの時は既に4回生の夏、普通なら内定があって就活が終えるような時期。もちろん就活なんてしていなかったので内定はなく、ポートフォリオを準備する技術も知識も時間もなかったため、新卒での就職をしないことに決めます。
独学ニート時代
大学を卒業してからはニート仲間とゲームの日々で、バイトも週1・週2。よく彼女に捨てられなかったなと思います。この時、学生のうちはめんどくさくて取らなかった自動車免許を取得します。
ウェブデザイン技能検定
結構な堕落した時間を過ごしていますが、その傍らネットや本でWebの勉強を続けています。しばらくはウェブデザイン技能士という国家資格の取得を目標に勉強していました。
内容としては実技試験と筆記試験があり、一番難易度の低い3級の場合だと実技はHTMLとCSSの調整やファイルの構造だったりの変更で正直簡単です。筆記はサーバーやセキュリティ関連などWeb全般の知識が問われ、ちゃんと対策しておかないと普通に落とされる可能性があります。
合格するも迷走
資格を目標に勉強していたのはいいのですが、「どのレベルまでできるようになれば就活を始めていいのか」がいまいち分からない状態が続いていました。いわゆる迷走状態です。1年くらい。
スクール時代
迷走状態からの脱却を目指すため、Webのスクールに行くことを決意します。ここを卒業できた時が就活のタイミングだと思って通い始めました。この時お金をポンと出してくれた母、ありがとう。
デジタルハリウッドSTUDIO京都
京都の四条烏丸にあるスクールで、実際にプロのデザイナーやエンジニアの方が教えてくれるのが魅力です。
プログラミングスクールとは違いデザインの領域に力を入れており、デザイナー志望の方が多いスクールでした。かく言う僕も、デザイナーに憧れてこのスクールを選んでいます。
ここでディレクション、デザイン、コーディング、サーバーにアップロードするところまで一通り経験。トレーナーの方たちと仲良くなれたのもあって、業界のことなどを気軽に聞ける環境でした。仲良くなるのって大事ですね。
ある程度勉強してからスクールに行ったのがよかったのか、気持ち的なゆとりも生まれてその分デザイン本を読む余裕ができていました。基本、周りの受講生はここで初めてWebを勉強する人が多く、コーディングで頭パンクしてる人続出。トレーナーの方も大変そうでした。
もともと8ヶ月のカリキュラムだったのですがコロナにぶち当たり、少し伸びて10ヶ月間通うことになりました。
そして卒業までのタイミングで、ポートフォリオに掲載する主力の2サイトを制作します。
就職活動
ポートフォリオを用意していざ就活開始。僕が会社選びをしている中で意識していたところでいうと、
- Web業界において、より成長できそうな会社
- 情報発信を積極的に行なっている会社
- リモートワークに対して積極的な会社
- オフィスが綺麗な会社
こんな感じ。
デザイナー志望だったためWebデザイナーの求人に応募していきます。予想はしていましたが書類で落とされるところが大半でした。未経験が厳しいのは承知の上なので「しょうがない」と思っていたところでユニオンネットでの選考がスタートします。
入社までの流れ
ユニオンネットでの選考の流れは
- 応募
- カジュアル面談
- コーディング課題
- 適性検査
- 最終面接
- 内定
と、こんな感じ。
1. 応募
応募するきっかけとなったのは、Instagramに「ポートフォリオサイトできました」と投稿したところ、ユニオンネットのアカウント(@unionnet.days)にいいねされたこと。
なにそのきっかけ、って感じですね。当時は自分が時間をかけて作ったものがプロに評価されたように感じ、勝手に嬉しくなってました。そこで「ここはどんな会社なんだろう」とコーポレートサイトを見てみます。
- 制作実績のサイトが綺麗
- いい感じのオフィス、こういうところで仕事がしたい
- 採用ページの「はたらくを楽しく」という言葉、若者はこういうのに惹かれる
制作会社に就職するにあたって、どこを見ればいいのか分からなければ、ちゃんとした就活も初めて(大学でまともに就活してない)だったので、冗談抜きで最初の興味はそういう浅いところからでした。求人を見てみると実務経験2年以上が条件。未経験だけどまあ大丈夫だよねとか思いながら応募。こういう思い切り、大事だなと感じます。
2. カジュアル面談
書類選考は無事通ったようで、代表(丸山さん)とWeb面談です。この時のために1万円のWebカメラを買いました。今はもう全く使ってませんが、将来使う可能性がありますからね。きっと。
面談のざっくりとした内容は、ユニオンネットの制作実績や、会社の事業内容の説明など。あとは雑談。
最初の面談が会社のトップの人なことってよくあるんでしょうか。カジュアル面談のはずなのにガチガチに緊張していて、正直なんの話をしたのか覚えていません・・・。そしてデザイナーで応募をしていたのですが、この時エンジニアで選考を進めることを提案してもらいました。エンジニアが圧倒的に足りていなかったみたいです。
僕自身デザインは好きだったのですが辛いと感じることが多く、ここにきてエンジニアという選択肢が出てきます。この時までエンジニアなんて難しい職業、自分には無理だと考えていました。
そんな中提案を受け、エンジニアとして選考を進めてもらうことになりました。
3. コーディング課題
定められた要件を満たすサイトを作るという課題で、自宅で作業をします。
デザインデータをもらい、レスポンシブのコーディングを行います。期限は自分で決めてほしいとのことで、2週間でお願いしますと連絡をしました。用意されたデザインがすごく綺麗で、選考中ながら楽しく作業できていたと思います。あと、恥ずかしながらSassをこの時初めて使いました。
期限は2週間と伝えていたのですが、1週間で作業が終わったので早めに提出をしました。
4. 適性検査
コーディング課題の評価をいただき、次は最終面接。
それまでに適性検査を受けるように指示されました。SPI検査みたいな学力テストもあったので必死に勉強しました。実際は学力よりも性格のほうを重視されているかもしれません。
それと並行して自主的にユニオンネットの制作実績のサイトを模写コーディング。そしてそれをGitHubにあげて会社に送りました。
正直ここまでする必要はなかったかもしれないですが、未経験ということもあるし、大学を卒業して2年のブランクがあったため少しでも選考に有利になればと必死でした。シンプルに「バージョン管理システムを使ってみたかった」好奇心があったのもあります。評価も上がるし新しいことも覚えれるし一石二鳥。
5. 最終面接
代表に加えてエンジニアのメンバー2人と面接。この時初めてオフィスに入れて感動したのを覚えています。
コーディング課題について「ここが良かった」などフィードバックをもらいました。応募する側にとっては課題に対応する手間はそれなりにかかるので、フィードバックをいただけるのが嬉しかったです。
そして3人が楽しそうに話してる様を見ていて、こういう人たちと一緒に働けたら幸せなんだろうなぁと感じました。僕の動画制作のことやeスポーツでの活動に興味を持っていただき、すごく楽しい時間を過ごせていました。
ちょっと自分のことを話しすぎた感はあります。話しやすい場を作ってもらえたからなのですが、みなさん気をつけましょう。
6. 内定
応募から1ヶ月ほどで無事内定。
代表の返信スピードには驚きました。他は選考に受かろうが落ちようが1週間は待つ必要があったのですが、1日で選考の結果を送ってくれました。できるだけ早く就職したかった僕としてはめっちゃ助かりました。
最終的には、
- エンジニアとして最新の技術を取り入れようとしている
- 労働環境の改善を目指している姿勢
- オフィスが綺麗(重要)
- 話をしていてシンプルに楽しかった
という点に惹かれて入社を決めました。即決です。
入社
基本的に入社前と入社後のギャップはほぼありませんでした。何か挙げるとすれば、みんな優しすぎて逆に怖かったです。
はじめの1ヶ月
まず、スタッフのレベルが高すぎてビビりました。なので入社してすぐは、この先自分がここの戦力になれるのか不安でしかなかったです。今もそうですが。
入社してすぐは主に過去のデザインデータからのコーディング作業。開発環境に慣れることが目標となっていました。マニュアルや研修はほとんどなく、基本的には「やって覚えていく」スタイルです。これはその分先輩達が教えてくれますし、自分で調べる能力もつくなと感じました。
エンジニアチーム
執筆段階で僕を含め7人います。個性的で面白いメンバーが揃っています。水曜日にエンジニアの定期ミーティングがあるのですが、その時の雑談が毎回楽しみです。
「この会社がもし潰れたとしても食っていけるように」という方針のもと、技術の選定を行ったりもします。常にアンテナを張って業界の流れについていくことが求められるので、自ずと成長に繋がります。
福利厚生
MacBook Proが支給され、周辺機器で必要なものがあれば購入してくれます。いっぱい買ってもらいましょう。僕も入社してすぐにRazerというブランドのゲーミングマウスを買ってもらい、手元で虹色に光っています。
毎月、最終金曜の夜は「Uber Eatsの日」。時世的にその日出社しているスタッフだけですが、各々が食べたいメニューを注文します。会社の金で食う飯は美味いか?美味い(確信)。
書籍の購入・セミナー参加における料金の補助もしてくれます。この辺りのサポートはさすがWebの会社って感じですね。
3ヶ月経って
職場にも慣れてきて、自分以外の新しいメンバーが増えたりしました。
現在の業務としては、新規案件の下層ページのコーディングや、サイト公開後の運用の案件があったりします。運用の案件が割合的には多く、内容の差し替えや新規ページの作成など。他の誰かが書いたコードが見れるので大変勉強になりますし、下層ページを担当するときには保守性の高いコードを意識しなければならないので、この時の経験が活きてきます。
日々できることが増えていってる気がしますし、これといったストレスもなく楽しく働けているなと思います。家に帰ってゲームできる時間もあるし。万歳!
これから
エンジニアとしての技術力アップ
ミーティング時など分からない単語でいっぱいで、議論になかなか参加できないことも多いですしシンプルに自分のレベルって低いなと感じる毎日です。正直全くフロントエンドエンジニアとして自己紹介できるレベルではありません。
しっかりフロントエンドエンジニアとして名乗れるよう、日々の業務をこなしつつ先輩達の技術を吸収し、情報収集や社外との交流を続けていきたいと考えています。
まだまだ先は長いですね。頑張ります。
初学者のサポートをしたい
僕は現在、通ってたスクールで受講生との交流を図るコミュニティに参加しています。
自分が受講していた時は卒業生の話を聞くみたいなことはほぼ不可能な状態でしたし、勉強や就活を進めるにあたって卒業生の意見を聞きたかったのが本音です。スクールに行ったのはいいもののWebの仕事ができずにいる人を多く見ていますし、このコミュニティを通して就職や転職のサポートができればなと考えています。
うちでも未経験者の採用は今後も増えそうなので、その時には自分がちゃんと教えられる立場になっていたいですね。
組織の一員として自分なりの役割を持ちたい
山﨑くんといえばアレだよねみたいな。
そういうのがあるとやる気が出てきますし、その仕事に誇りを感じられますよね。モチベーション爆上がりです。2年後・3年後にはそういったものを見つけていたいなぁと。割とこれに関しては長い目で見ていく感じです。
さいごに
実際にユニオンネットで働いてみて、環境も整備されていてしっかりしてますし、何より人が優しいです。
楽しく仕事なんて本当にできるのか、そもそも自分に仕事なんてできるんだろうか、そんな悩みもいつの間にかなくなり、ここに入社してよかったと思えます。
そして空白期間のあった自分にチャンスを与えてくれたことに感謝です。
大学で出会った友達、先生。スクールのスタッフ、トレーナー、受講生。家族。色々な人に協力してもらい今の自分がいます。その人達やこの会社に恩返しできるよう自分自身成長し、最終的には次の世代の成長に貢献できればなと考えています。
まとまりのない小学生並みの文章ばかりだったと思いますが・・・。最後までこの記事を読んでくださり、ありがとうございました。
UNIONNET Inc.では一緒に働く仲間を募集しています。
マーケター、ディレクター、デザイナー、エンジニア、ライター、常時募集中です!
ほったは今、プータローです
この記事を描いたひと
株式会社ユニオンネットのスタッフ。
https://www.unionnet.jp/company/#staff