プロジェクトミーティングに潜入してみた|Webディレクターの仕事紹介

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こんにちは、ライターの松井です。

Webサイトには企業価値の向上をはじめ、営業や集客、認知拡大など、様々な用途が備わっています。活用が多岐に渡る中、サイト制作を進行するWebディレクターは実際にどんな業務を行っているのでしょうか?

「Webディレクターは普段どんな仕事をしているのか」
「Webサイトの進行管理にはどのような業務が存在するのか」

Webディレクターのお仕事紹介第一弾として、実際のプロジェクト進行の様子を交えながら、まずは「プロジェクトミーティング」に焦点を当てていきたいと思います。

「プロジェクトミーティング」って何ですか?

新規でお問い合わせいただいたお客様を担当する、ディレクターの坪内さん
坪内
坪内:

プロジェクトミーティングは、契約後に社内で最初に実施するミーティングです。

制作を進める前に行うミーティングとしては、社外でお客様と実施するものをキックオフミーティングと言い、社内で実施するものをプロジェクトミーティングと表現しています。

プロジェクトミーティングは、大枠の方向性が定まり、デザイン着手前に、ディレクター・デザイナー・エンジニアが集まって情報共有と意見交換をする場です。三者での話し合いから、より良い提案に繋がるアイデアが出てくることもあり、制作工程において重要なポイントと考えています。

また、エンジニアさんが構築段階になってから「ここは表現が難しい」「その目的なら○○の方が良い」など、技術的な工数の把握にも繋がります。

お客様の意図を元に構成し、構成からデザインを考え、デザインから仕様を決定する。これら一連の確認作業も、プロジェクトミーティングの重要な目的の一つですね。

—— プロジェクトミーティングまでの流れを教えてください。

坪内
坪内:

制作フローにも示されているように、お問い合わせをいただいてからプロジェクトミーティングが行われるまでの間に、ディレクターが行うべき仕事は多岐にわたります。

日々多くの企業様からお問い合わせをいただきますが、業種も様々です。まずはお客様の企業や業界のことを深く理解することからスタートすると言っても過言ではありません。

今回のテーマであるプロジェクトミーティングに焦点を当てるなら、「お客様になりきること」ですかね。お客様が思っていることをデザイナーやエンジニアにきちんと伝えられるまで理解しておくようにしています。

最近ではお客様の打ち合わせにデザイナーやエンジニアが同席することもありますが、そうでない場合は伝言ゲームの構図になります。

ここまでお客様とやり取りを重ねる中で、課題感や想いを一番共有できているのはディレクターです。「ディレクター」として自身の意見も持つ一方で、「お客様の代弁者」としてプロジェクトミーティングに臨むようにしています。

—— 坪内さん、ありがとうございます!
プロジェクトミーティングは、ディレクターさんがお客様と制作に関わるメンバーをつなぎ、全員で考えを合わせる、大事なスタート地点なんですね。

ここからは実際にミーティングに潜入して、どんな話をしているのか一部をお伝えしたいと思います。

実際のプロジェクトミーティングに潜入

ミーティングにはDiscordを使用します

プロジェクトミーティングは、社内で実施する最初のミーティングになります。会社概要をはじめプロジェクトにおけるゴールや全体の課題を、ディレクターから丁寧に説明を行います。

ミーティング例:デザイントーンのやり取り

—— デザイナー
事前のイメージボードでトンマナを提案した際、“もう少し硬めのイメージかもしれない”となりましたが、ここはその後どうなりましたか?

坪内
坪内:

実際のオフィスはかなり綺麗で洗練された印象でした。あと、工場はとにかくエネルギッシュな雰囲気が。堅実でしっかりと信頼感を得る印象が持てると良さそうに思うかな。

—— デザイナー
これは一例なんですけど、企業精神の“柔軟に変化していく”部分をコンセプト立ててグラデーションで表現するとかどうですかね?

坪内
坪内:

いいと思います。企業の思いをデザインで想起させていくのは、今回のサイトでは達成したい目標の1つのように感じます。

—— デザイナー
分かりました!サービスやキービジュアルは柔らかい印象にならないよう単色にして、使い分けてみますね。あと、ターゲット的にサービスの機能性を表現するシンプルなピクトグラムを使ったデザインを考えてます。ピクトを動かしたり、クリック時に特徴的な動きを付けたいなと思ってます。

—— エンジニア
了解です。動きのイメージがあれば共有してください。私の方でも探してご提案しますね!

ミーティング例:仕様についてのやり取り

坪内
坪内:

ワイヤーフレームのここなんですが、自動見積もりの動線入れたいんですよね。

—— デザイナー
良いですね。飛び先は、お問い合わせフォームですか?

坪内
坪内:

どうだろう。お問い合わせフォームの中に自動計算を入れるとかはどうですかね?

—— エンジニア
簡略化されていいですね。仕様としては以前に実装したことがあるので・・・ちょっと画面共有しますね。

坪内
坪内:

(画面共有されたサイトを見て)これだとユーザーも分かりやすいですね!
あ、でもこれ、料金が変更された時はお客様側でも変更できるんですか?

—— エンジニア
料金表自体を管理画面で入力できるようにして、そこから数値を引っ張ってくるようにしましょうか。

坪内
坪内:

これだとユーザーも分かりやすいですね!
工数的にはどうですかね?別途スケジュール組むほどであれば、追加依頼として先方に相談してみようと思います。

—— エンジニア
範囲内だと思いますが、念の為確認しておきますね。

プロジェクトミーティングで気をつけていることは?

最後に、ミーティングを終えた坪内さんに再度お話を聞いてみたいと思います。

坪内
坪内:

プロジェクトミーティングでみんなと話していると、これまで進めていた内容を改めて整理できるんですよね。仕様の箇所は特に費用にも直結するので、抜けているものをその場で指摘・発見し合えるのは助かります!

また、個人的に気をつけているのは、ディレクターだけの考えで「お客様がこう言ってたから」「絶対こうすべき」と決めうちをしないことです。

ディレクターはお客さんと直接やり取りをする立場なので、お客様がどんな想いでユニオンネットに依頼してくださったかを制作者へしっかり共有し、より愛着を持ってもらいたいです。

うちの制作陣はとにかく引き出しが多くて、自分達からもっとこうした方が良いと言ってくれます。だからこそ、みんなの意見は参考にしたいですね。

その場で丁寧に話し合うことで担当が変わっても引き継ぎやすくなります。直接お客様と対峙する自分の立場からするとこの意義は大きいと思っています。

そして何より、お客様の課題感を見失わないように意識しています。「課題をどう解決するか」に対してお問い合わせをいただいているので、そこを見失わずに舵を取るのは、ディレクターの使命だと思いますね。

ミーティング潜入とインタビューを終えて

各々の専門分野を混ぜ合わせ独自の色を調合するような、気持ちの伝わるミーティングでした。

プロジェクトミーティングに潜入して、要件や技術的な話を建設的に詰めながら「お客様の想いを最大限に実現しよう」という熱意を感じました。

ディレクターはお客様に一番近い存在として、どのように課題解決できるか考え、整え、判断する。そのためには幅広い知識やスキルが必要ですが、最も大切なのはお客様への愛情や制作メンバーへの信頼のようにも感じました

「お客様のために一緒に良いものを作りたい」と思えることが、ディレクターに欠かせない能力の1つなのかもしれませんね。

今後も引き続き、ディレクターのお仕事を深掘りしてお伝えしていきたいと思います。

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この記事を描いたひと

untenna編集部

企業のWeb担当者と制作会社の想いをつなげるメディア「untenna」の編集部。

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