Web担当者必見!おすすめのWebサイト解析ツールと解析方法
法人での自社サイトを運営しているが思ったような成果が出ない。そんな場合に必要不可欠なのがデータ解析です。
しかし、データ解析の方法が良く分からない、解析ツールを使ってはいるがどこの数字を見ればいいのかサッパリ…と頭を抱えている方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、もし明日いきなりWeb担当者に抜擢されても卒なくこなせるように、Webサイト運用におけるデータ解析に非常に役立つツールについて詳しく解説していきます。
本記事を参考に、運用しているサイトの問題点を見つけ、問題に対する解決策をしっかりと見定めるられる解析能力、そして便利なツールの操作方法を身に付けてみてはいかがでしょうか。
Webサイトの解析で明確になること
ここからは、実際にWebサイトを解析することで明確になるデータはどのようなものなのか、どのような内容のデータを把握できるようになるのかについて解説していきます。
「この情報を見たいんだけど、どうやって見ればいいんだろう?」と悩んでいた方もいらっしゃるかと思いますので、こちらの項目をしっかりと読み込んで解析で明確になることを把握していきましょう。
流入経路
先ほども話題に上がりましたが、流入経路とはユーザーがWEBサイトへどのような流れで訪問したのかを示しています。
- 自然検索流入
自然検索流入では、検索エンジンから特定のキーワードで引っ掛かってのアクセス数を確認出来ます。 - 直接流入
直接流入では履歴やブックマーク、URLを直接入力からの流入を知ることができます。 - 参照流入
参照流入は外部リンクからの流入を知ることが出来ます。どこからの外部リンクかも表示されます。 - 広告流入
広告流入はリスティングやディスプレイ、などの広告からの流入を確認出来ます。 - ソーシャル流入
ソーシャル流入ではSNS経由のアクセス数を確認できます。
流入キーワード
流入キーワードとは、検索エンジンから運用しているWebサイトへ辿り着く際に、ユーザーがどのような検索キーワードを入力して運用しているWebサイトへ辿り着いたのか、その該当キーワードを表示してくれる機能です。
流入キーワードを知ることで、ユーザーがどのようなキーワードで検索しているのかが明確になるため、検索意図に沿った記事に仕上げることが可能になり、ユーザーの満足度向上にも繋がります。
反対に、運用しているWebサイトの方向性から大きく逸れたキーワード流入がある場合は、コンテンツの見直しをするなど、運用しているWebサイトに適したユーザーを集める必要があります。
各種%
各種%とは、運用しているWebサイト内のデータを指します。
- 直帰率
- 離脱率
- 回遊率
- 滞在率
このような詳細なデータまで見れるため、どのコンテンツで直帰率が上がっているのか、離脱されているのかなどを簡単に把握出来ます。このデータを知ることで改善点が明確になるため、いかにデータ解析は重要かが分かりますね。
セッション数
セッションとは運用しているWebサイトに訪れたユーザーが起こすアクションの総称を指します。リンクをクリックする、商品を購入するなどの動きは「セッション」という言葉でまとめられます。
セッションは1つ1つのアクションによってカウントされるのではなく、Webサイトへ訪問してから離脱するまでの一連の流れを1セッションとカウントします。このセッションの流れが想定通りかどうかを把握しておく必要があります。
セッションの流れが、もう1つ次のリンクをクリックしてもらう想定だったのにその前に離脱されているようであれば、そこに行きつくまでに離脱になり得るポイントが発生しているということになるため、改善が必要になります。
ユーザー情報(セグメント)
データを解析することで、どのようなユーザーが運用しているWebサイトへ訪問しているのかを知ることができます。ユーザー情報、いわゆるセグメントで把握できる情報はユーザーの年齢、性別、地域、使用ブラウザや新規ユーザー数などです。
セグメント解析を行うことで、運用しているWebサイトを訪問しているユーザーの情報が明確になるため、訪問しているユーザーにマッチした情報を提供出来るようになります。その結果、ユーザー満足度の向上にも繋がるため、セグメントを把握しておくことは施策を打つためにも必要不可欠です。
おすすめのWebサイト解析ツールと解析方法
ここからは、実際にWebサイトを解析していくために活用するツールと解析方法について詳しく解説していきます。基本的には全て無料で使えるので、まずは全て使ってみて、より詳しく解析したいとなったタイミングで有料のものに課金することをおすすめします。
Webサイト解析の基本
まずは、Webサイト解析の基礎とも言えるツールをご紹介します。
1. Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、その名の通りGoogleから提供されている無料のWebサイト解析ツールです。前述したWebサイト解析で明確になることが全て網羅できるため、基本的な解析はGoogleアナリティクスのみで事足ります。
2. Google サーチコンソール
Googleサーチコンソールもその名の通り、Googleから提供されている無料のWebサイト解析ツールです。Googleアナリティクスとの違いは、運用しているWebサイトまでの流入解析に強い、という点です。
どのようなキーワードで流入しているのか、狙ったキーワード以外で流入しているかなど、どのような経路で流入してきているのかを詳しく解析出来るツールとなっています。
Webサイト解析で現状把握、改善点を洗い出す
ここでは、Webサイト解析の中でも現状を把握し改善点を洗い出すために活用するツールをご紹介します。
1. ABテスト
ABテストにはツールは使いません。ABテストの目的は、コンバージョン率やクリック数を測定してよりよくブラッシュアップしていくための解析です。比較したい対象物をAパターン、Bパターン作成し、どちらの方が反応が良いのかを確かめる地道な作業です。
しかし、この地道な作業を繰り返してブラッシュアップしていくことがもっとも効果的な解析とも言われています。また、ABテストという名前ではありますが、ABCDくらいまでテストすることが増えてきています。
2. クリック解析
クリック解析とは、Webサイト内のクリックされている部分、されていない部分を洗い出してくれるツールです。成約ポイントとなるリンクは適切にクリックされているのかを判断するために非常に有効です。
また、どの部分のリンクのクリック率が高いかなども解析出来るため、テキストリンクをボタンに変更したり、マイクロコピーの文言を変えるなどの施策を打つことも可能です。
3. ユーザーテスト解析
ユーザーテスト解析とは、いわゆるユーザーの声を集めることを目的とした解析方法で、ツールというわけではありません。Webサイトは訪問していただけるユーザーありきで成り立つため、いかにユーザーの満足度を高めるかが重要になってきます。
そこでWebサイト内で実際にアンケートや質問ボックスを設置、その回答に沿ってWebサイトを改善していくことで、ユーザーの求めるWebサイトに近付けるため、ユーザーテスト解析は必要です。
4. PageSpeed Insights
Page Speed Insightsは、WEBサイトの表示速度の問題や改善点を確認できるツールです。Webサイトの表示速度は検索エンジンからの評価に直結するため、早いに越したことはありません。
Page Speed Insightsはサイト内で表示速度を確認したいサイトのURLを検索窓に貼り付け、実行するだけで簡単にWebサイトの表示速度を確認出来るため、定期的に確認しておきましょう。
5. ヒートマップツール
Webサイト運用者でも少々難易度が高いかもしれませんが、ヒートマップツールも非常に優秀な解析ツールとなっています。ヒートマップツールは、ユーザーの行動をサーモグラフィーのような色の強弱で表示してくれるツールです。
リンクをクリックされているか、オファー部分はしっかりと読まれているのか、コンバージョン地点までに離脱されていないかなどを色の強弱、視覚的に把握できるため改善点が目に見えて分かるようになります。
競合を調査する
ここでは、競合調査に便利なツールをご紹介します。
1. SimilerWeb
Similarweb(シミラーウェブ)とは、URLを入れるだけで運用しているWebサイトのアクセス状況を簡単に解析してくれるツールです。世界中に多くのモニターが存在しており、そのモニターの行動を通してアクセス数などを推測し、数値を表示します。
あくまで推測となるため、データそのものの正確性は担保されませんが、自社サイトと競合サイトを相対的に判断する際に重宝されるツールです。基本的には無料で使えるため一度触ってみると良いかもしれません。
有料版に課金すると、Googleアナリティクスよりも詳細な解析が可能になるため、運用しているWebサイト経由での収益がある程度上がっているようであれば、競合調査のためにも課金することをおすすめします。
2. UberSuggest
Ubersuggestとは、SimilerWeb同様に検索ボックスに解析したいWebサイトのURLを入力して検索ボタンをクリックするだけで簡単にWebサイトの内部情報を解析出来るツールです。
UbersuggestではWebサイトのドメインパワーや被リンクの数なども解析可能です。検索上位に君臨する競合他社がなぜ強いのかを解析することで運用しているWebサイトにも反映出来るため、活用する価値のあるツールとなっています。
キーワードを分析する
ここでは、キーワードを解析するためのツールをご紹介します。
1. Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは「Google広告」の一部であり、本来はGoogleが提供しているリスティング広告の利用者のために用意されたツールです。 リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果の画面に表示される広告のことで、検索に使われたキーワードによって広告の内容が決まります。
しかし、本来の目的とは違う使われ方もしており、広告出稿のためではなく検索上位表示を狙うための穴場キーワードを選定するためのツールとしても重宝されています。
Googleキーワードプランナーは、過去の指標やこれからの指標を見ることも出来るので競合他社よりも先回りしてコンテンツを蓄えるという施策を打つことも可能になります。
2. ラッコキーワード
ラッコキーワードとは、無料で利用出来るキーワードリサーチツールです。以前は「関連キーワード取得ツール( 仮名・β版 )」という名前でしたがバージョンアップに伴い「ラッコキーワード」という名称に変更されました。
ラッコキーワードでは、ユーザーが求めているコンテンツはどのようなものなのか、どのようなキーワードが検索されているのかをサジェストとして一覧で表示されます。
例えば「Webサイト」と調べるとサジェストには
- 作り方
- 制作
- デザイン
- アイコン
- 初心者
このようなサジェストが表示されます。これは、実際に検索エンジン上で検索されているキーワードなので、このキーワードこそがユーザーの求める内容ということになります。
ラッコキーワードを活用することで、ユーザーの求めているキーワードを網羅できるため参考にしてユーザーを満足させられるようなコンテンツを蓄えていきましょう。
【Webサイト運用者必見】データ解析の方法を徹底解説!のまとめ
本記事では、Webサイト運用者に向けてWebサイトのデータ解析の方法やおすすめのツールについて解説していきました。
Webサイトは作って終わりではなく、むしろ作ってからが大変です。検索上位に表示させるためにはSEO対策は必須ですし、検索上位を狙わないにしてもユーザーが求めるコンテンツを積み上げていかなければいけません。
そこで必要になってくるのがデータを解析するという作業です。
Webサイトのデータを解析することでユーザーが求めている情報を空想ではなく具体的に把握できるため、需要のあるコンテンツを制作、その結果SEO評価も上がり検索順位の向上にも繋がります。
本記事で紹介した解析ツールは全て無料で利用出来るため、ひとまず導入して解析を進めていき、より詳細なデータが必要になった際に有料版にアップグレードすると良いでしょう。
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この記事を描いたひと
企業のWeb担当者と制作会社の想いをつなげるメディア「untenna」の編集部。