2018年の最後にまとめてみた「最新のGoogle検索エンジン事情」

2018.12.12 アクセス解析
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毎年のように検索順位を決めるランクを変動させたり、追加したりするGoogleですが、今年も多分に漏れずアップデートが繰り返し行われました。2018年のGoogle検索エンジン事情はどうだったのでしょうか。

2018年の総集編として、今回対策方法や注意点も交えながら詳しく解説していきたいと思います。

技術面での検索エンジンへの影響

サイト内部設定は適切か

2018年8月に、コアアルゴリズムのアップデートがありました。これは過小評価されているウェブページを適正評価し、順位を上げる目的等で実施されたものです。詳しいアップデート内容はGoogleがアルゴリズム自体を公開しないので不明ですが、今までインデックスされていたページが評価の上がったり、相対的に圏外になったりしたサイトが多く存在します。

しかし、相対的に順位が下がったとしても、それが著しく変動した場合はコンテンツの見直しを実施したほうが良いでしょう。自分たちが設定したキーワードに沿ってちゃんとコンテンツが記載されているか、コーディングして作成したものは余計なタグが入って冗長になりすぎていないかなど、考えうる理由を元に確実に修正を行い、SEOに強いサイト構造にしましょう。

SSL化

Googleが2018年7月に公開した自社製のブラウザーGoogleChromeの最新版「Chrome 68」。

最新版ではSSL化されている通信には“鍵マーク”が表示され、安全なサイトであると認定されます。それに対して非SSL化のサイトには「保護されていない通信」で危険なコンテンツである可能性が示唆され、セキュリティについてより可視化されるようになりました。これにより、SSL化している安全なウェブサイトを更に重要視し、順位を上げる姿勢を強めたことが伺えます。

WebサイトのSSL化についてはコチラ↓

WEBサイトを常時SSL化。WordPressでのSSL導入メリット・デメリット、注意点など
https://magazine.unionnet.jp/web/ssl/

コンテンツの質と量は適切か

ここがある意味最も重要ではないでしょうか。

Googleでは常々「サイト内に適切な量と質のコンテンツが存在しているか」を見てきました。
当然これらは2018年に限ったことではありませんが、2018年8月のコアアルゴリズムのアップデートを経て、より質と量がないブラックハット的思考で作ったコンテンツは淘汰されるようになったといえます。

キーワードを適切にちりばめる、文章量は少なすぎず、冗長すぎないように調整、画像でユーザビリティを高め資格情報の補足、など、いつもコンテンツ作成で心がけるべきことがSEO対策につながります。

技術的問題だけでSEO対策で駆けずり回らず、常にターゲットユーザーがまた見たい!是非見たい!と思ってくれる読みやすく、ユニークなコンテンツ作りをおろそかにしないようにしましょう。

アクセス面での検索エンジンへの影響

検索エンジンでの流入

検索エンジンでのユーザーのサイトへの流入を上げるのにポイントになるのが「コンテンツの情報を最新にして定期的に更新する」事と「ロングテールに基づき幅広いキーワードで上位にサイトが表示されること」です。

ユーザーは常に最新の情報を得たいと思ってページを探します。特にIT関連や株価など、常に情報が更新されるジャンルに関するコンテンツはアップデートを前提にしてページを作った方がメンテナンスが容易になり、ユーザーに探されやすくなるといえます。

また、今ではユーザーのニーズ多様化により、一つのキーワードに特化したウェブサイトより、複数のキーワードで検索エンジンにヒットする記事が総合的に上位表示される傾向にあります。ロングテールに沿ったコンテンツ作成を行う事で、アクセス数は確実に上がります。

SNSからの流入

WebサイトにもTwitterやFacebookのリンクを貼り、そこからの流入でアクセス数を増やす手法も増えてきました。

現在ではTwitterやFacebook、LINEといったSNSツールが操作性の手軽さなどからシェアを盤石にしています。今後もこういったSNSツールの数やシェアが増えることを念頭に置くと、SNSからのアクセス獲得方法についてノウハウを持っている方が、マルチメディアにサイト運営が出来るので、競合他社に対してアドバンテージをつけやすくなるといえるでしょう。

ただしコンテンツと関係のない投稿をしているSNSのリンクを貼って無理にアクセス数をブラックハット的に増やしたり、SEOにも悪影響の出る可能性のある行動は慎みましょう。

外部リンクからの流入

SNS以外にも、従来の外部リンクも馬鹿に出来ません。信頼性の高い、ユーザーのアクセス数が高く、自分の運営しているものと関連性のあるコンテンツであり、SEO的にも適切なサイトからリンクを貼ってもらう事により、自分の方へ新規顧客が流れてくることも珍しくないはずです。

積極的に被リンクを作りたい時は、自社コンテンツに関連性のありそうな同業他社やブロガーを探し、リンクを貼ってもらえないかメール等で相談するのも手。その時はマナーに則った話を心がけましょう。

スマホ最適化に関する検索エンジンへの影響

モバイルファーストインデックス

Googleは採用するといって告知を行った「モバイルファーストインデックス」を、2018年3月から本格的に検索エンジンに導入しました。今までは検索エンジンのユーザーの検索条件に関連したコンテンツを表示する際、パソコン版のクローラーを参考に表示が行われていましたが、これからはモバイルエージェントのクローラーに基づいたサイト表示を行う事にしたのです。

これはWebサイトへのアクセス数で、パソコンの割合をスマートフォンが上回った事などから分かるように、
スマホ基準でWebサイトを表示しやすいように改良が行われたことを如実に物語っています。

既にレスポンシブ対策を行っているならば順位にさほど影響はありませんが、モバイルフレンドリーではない、スマホ登場以前のウェブページをデザイン更新せずに使っていると、今後検索順位で不利になる事が予想されます。もしまだレガシーなデザインでコンテンツ運営しているならば、スマホ対応にアップデートするのが賢明です。

SpeedUpdateの実施

Googleでは、2018年7月にモバイル検索におけるページ読み込み速度をスマホ検索エンジン表示時の評価に追加する「Speed Update」発表。これによりモバイルでのロードが遅いウェブページの順位に今までよりもさらに悪影響が出る可能性が出てきました。

ただし対象となるのはとてもロードが遅いページのみ。具体的に言うとJavaScriptを大量に使ったり、CGIでゲームサービスを作っていると引っかかるかもしれませんが、リソース量が適切、そしてレンダリングする時に構造を分かりやすくしている読み込みがスムーズなページは当てはまらないという事です。

どうしてもCGIやJavaScriptリソースが多いページなど、読み込みが遅くなりがちなコンテンツを公開して上位表示を狙うならば、Googleが公開しているPageSpeedInsightsなどを使って読み込み速度や遅延原因を割り出し、高速表示へ持って行く作業は必要です。特にPageSpeedInsightsは上記の読み込み速度を計測するデータとして使われているので、読み込み速度遅延改善に最適なツールといえます。

又ロードが速いウェブページになるように、JavaScriptコードの位置がHTML内で適切か、キャッシュ設定が有効になっているかなど、基本的な部分をきちんとチェックしてからネットにコンテンツ公開しましょう。

まとめ

ここまで2018年最新のGoogle検索エンジン事情を紹介していきました。

SEO担当の方にとめておいて欲しいのが、「検索エンジンの順位はGoogleアルゴリズムアップデートによって多少変動するが、結局は良質なコンテンツを作るしか上位に安定して検索エンジンで表示される方法はない」という事です。

毎年のように検索エンジン評価のランクは変わります。そしてGoogleも、「どうやって良質なコンテンツを適切に評価できるか」をアップデートを重ねて模索中なのです。
Googleの毎年何度も変わる評価基準に振り回されてウェブページがあらぬ方向性に向かうよりも、ユーザーが何を求めているかきめ細かく調査し、そしてそのペルソナにきちんと沿ったウェブページが適切なページ構造で作れているか。

それを鑑みて作成できたものがユーザーファーストに基づいたページ、つまり「検索エンジンで一番評価されやすいコンテンツ」ではないでしょうか。

結局は「良いコンテンツかどうか」だってさ

この記事を描いたひと

untenna編集部

企業のWeb担当者と制作会社の想いをつなげるメディア「untenna」の編集部。

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