手軽に始める、今からでも遅くないメールマーケティング(Benchmark Email、Cuenote FC)。
「Webマーケティングが大切です」って言うけれど、何から始めたらいいの?
「Webマーケティング」とひと口に言っても、手法もツールも千差万別。インターネットで調べても、展示会へ足を運んでも、目にするのはなんだか派手なツールやコンサルティングみたいな話ばかりで、何から始めたらいいのやら…。
そんなとき、まず「最初の一手」として試したいのが、今回ご紹介する「メールマーケティング」です。「え?メールマガジンの配信ならもう、やっているよ」と言う方にこそオススメしたい、メールマガジンをさらに進化させるマーケティングの手法と、オススメのツールを2選ご紹介します。
「メールマガジン」と「メールマーケティング」の違いとは?
「話かける人数が違う」と言えば、イメージがしやすいかと思います。メールマガジンが「大勢の人の前でプレゼンをしている」のに対し、メールマーケティングは「1対1で、相手に応じて内容を変えながら話をしている」ようなイメージです。
具体的には
- 相手の属性:性別や年齢、住んでいる場所
- 相手の関心:過去にどのようなメールに反応があったか
- タイミング:会員登録や前回の購入からどれだけ時間が経っているか
…といった状況に応じて個別にメールを送り分けることで、よりお客さまに行動を起こしてもらいやすくすることを目指します。
他のマーケティング手法と「メールマーケティング」を比べた場合のメリットとは?
「始めやすさ」が、最大のメリットです。
メールマーケティングまず、配信先のリストを作ることから始めます。すでにメルマガを配信しているなら、そのリストをそのまま利用できるので準備がカンタンです。もし、まだメルマガ配信をしていないなら、社内にある名刺をかき集めてExcelでリスト化(データ化)すれば、配信先リストを作ることができます。
コスト面でも、他のマーケティング手法では初期費用として数万〜数十万円かかるのが一般的ですが、メールマーケティングなら安ければ数千円から始めることができます。
具体的な始め方は?
メルマガだと「配信するメールアドレスを、すべてBCCに入れて、一斉に送っている」という方も多いと思いますが、メールマーケティングの場合は「メール配信システム」を契約して行います。
メールマーケティングでは、「メールがどのくらい見られているか」「メールに記載されたURLがどのくらいクリックされたか」といったデータを計測し、メールを受け取った相手の反応に応じて次のメールを配信するため、専用のシステムが必要となるのです。
今回の記事では、具体的な「メール配信システム」について2つご紹介します。
Benchmark Email
Benchmark Email
https://www.benchmarkemail.com
Benchmark Email(ベンチマークイーメール)は、米国のBenchmark社が提供するメール配信システムです。システムはすべてクラウドで提供されるため、ソフトをPCにインストールする必要がありません。IDとパスワードを登録してWebブラウザからログインするだけで利用することができるので、手軽に始めることができます。
Benchmark Emailでは、誰でも簡単に「HTMLメール」を作成することができます。通常、HTMLメールを作成するには「コード」を書く必要がありますが、Benchmark Emailでは画面を見ながらマウスの操作だけで行うことができます。キレイなテンプレートも複数用意されているので、メールのデザインを作る作業を効率化することができるでしょう。
また、料金プランに「無料プラン」が用意されているのも特徴です。配信数や機能の一部が制限されていますが、よくある「30日間無料トライアル」といったものと違って、無期限で試すことができます。初めてメールマーケティングを行うという場合、しばらく試してみないと感触がつかめないことも多いので、無期限で使えるのは大きなメリットでしょう。
Cuenote FC
Cuenote FC
https://www.cuenote.jp/fc
Cuenote FC(キューノートエフシー)は、ユミルリンク社が提供する、国産のメール配信システムです。ブラウザから誰でも手軽にHTMLメールを作成できるという点はBenchmark Emailと同様ですが、国産だけあって、例えば
- 絵文字・デコメ対応
- メール配信中の一次停止/再開
- 複数の店舗のリストを本部で一元管理
…といったきめ細やかな機能が、豊富に用意されています。初期費用が30,000円~、月額費用が5,000円~で、無料プランはありませんが、どのプランでもすべての機能を使うことができるので「初期費用が掛からないから安いかと思っていたら、オプションを使うたびに追加料金が必要だった…」といったことがありません。また、日本語でのサポートを受けられるのも、特に初心者にとっては大きなメリットでしょう。
まとめ
「Webマーケティングの最初の一手」として、メールマーケティングをご紹介しました。Webマーケティングと聞くと「専門のマーケティング担当者がいないから難しそう…」と考えがちですが、メールマーケティングなら手軽に始められそうではないでしょうか。
今も昔も、売上を上げるための基本は地道な営業活動であることは変わりません。しかし、営業にWebを使ってちょっとした工夫を加えることで、例えば「リストの中から、より見込みのありそうな顧客に優先的に営業をかける」といったことが可能になります。
営業とマーケティングの部署が明確に別れていない中小企業こそ、両方をうまく混ぜ合わせて、成果を上げていきましょう。
この記事を描いたひと
企業のWeb担当者と制作会社の想いをつなげるメディア「untenna」の編集部。