【2021年最新版】SNS広告の種類と解説

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新しいSNSが次から次へと誕生し、今や仕事でもプライベートでもインターネットやSNSは欠かせないものとなっています。企業の広告という意味でも、これまではテレビ・新聞・ラジオ・雑誌といったマス広告が主流でしたが、近年ではSNSなどを活用したデジタル広告を使う企業もかなり増えてきています。

そこで本記事では、最新のSNS広告について解説します。

SNS広告は、これから自分でビジネスを展開していく方や、会社員としてマーケティングや広報の部署でお仕事をされる方にとっては特に欠かせない知識となりますので、本記事を参考にぜひ理解を深めていってください。

SNS広告の種類

Facebook

Facebookは他のSNSと違って、実名制を基本としているため広告によるターゲティングの精度が高いという特徴があります。ユーザーの氏名・性別・年齢・住所などといった正確な情報をもとに広告を打つことができます。

画像広告画像1枚とテキストをメインとしたフォーマットの広告。
動画広告動画を使用した広告。配信面としてはフィード、ストーリーズ、インストリームの3種類があります。
カルーセル広告1つの広告内に複数の画像や動画を掲載できるフォーマットの広告。
スライドショー広告3枚〜10枚の静止画をスライドショー形式で表示させられる広告。
キャンバス広告画像や動画ごとに異なるリンクや、ユーザーの行動を促進するCTA(コールトゥアクション)ボタンを設定することが可能です。このようなフォーマットの特徴から多様な使い方に応用できます。
コレクション広告カタログ式のフォーマットで、商品の発見から購入までを促すことができる広告。
利用するためには、商品画像が4枚以上必要です。ECサイトや通販を運営する企業にとっては非常に使いやすい広告となっています。
ダイナミック広告過去にユーザーが広告主のサイトを訪問した際に興味を示した製品をもとに、ユーザーごとに適したものを表示させられる広告。コレクション広告と同様、ECサイトや通販事業者に向いています。
リード獲得広告ユーザーのリード情報を獲得することに特化したフォーマットの広告。
BtoB向けのリード収集やイベント集客に向いています。
クーポン広告店頭へ来店するサービスの集客や通販サイトに適している広告。Facebookページ上で発行できるクーポンを広告として配信し、購入や店頭への来店を促すことができるものとなっています。ユーザーが広告をクリックするとクーポンが発行され、実際の来店時に使用したり、ネットクーポンとして活用したりと様々な方法でアプローチ出来るため、高い広告効果が期待できます。
イベント広告イベント集客を目的とした広告。開催予定のイベントを認知させることに適しており、イベント集客に効果的なフォーマットとなっています。

Instagram

Instagramの月間アクティブユーザー数は、2019年6月時点で3300万人となっており、Facebookよりも多いという実情があります。

それだけ多くの人が見ているSNSということですね。 

写真広告1枚の画像とテキストで構成されており、 Instagramで最もオーソドックスな広告。
動画広告動画とテキストからなる広告。
ストーリーズ広告ストーリーズの中に表示される広告。ストーリーズの切り替わりタイミングで配信され、配信フォーマットは画像・動画のどちらも可能です。
カルーセル広告10枚の画像・動画で構成することが可能な広告。ユーザーはスワイプをして広告を見る形となり、画像や動画ごと異なる広告を貼ることが可能です。ひとつの広告で複数の商品を紹介できたり、伝えたいことを多く盛り込めるというのが特徴です。
コレクション広告カタログ式のフォーマットで、商品の発見から購入までを促すことができる広告。
ECサイトや通販を運営する企業にとっては非常に使いやすい広告です。Facebookのコレクション広告は4枚の商品画像が必要でしたが、Instagramは3枚以上の商品画像で広告を出すことができます。
発見タブ広告発見タブの投稿内へ配信される広告。発見タブはユーザーの興味・関心に基づきパーソナライズされるため、高い広告効果が望めます。企業側がハッシュタグを用意し、ユーザーはそのハッシュタグを使用して動画を投稿するユーザー参加型の広告。 

TikTok 

TikTokは高度な機械学習の技術によって、ユーザーがどんな動画を長く見ていいねを押したか、どの動画をスキップしたかといった情報から、ユーザーごとの嗜好や習慣を判断し、ユーザーごとに最適な動画をレコメンドしています。

広告配信にも同様のアルゴリズムが使用されているので、高精度なターゲティングができるようになっています。さらに、TikTok広告では動画テンプレートが多数用意されているため、管理画面上で簡単に動画を制作できます。

TikTokの広告は3種類です。

起動画面広告TikTokのアプリを起動したタイミングで表示される広告。
インフィード広告アプリ内で動画を視聴する際のおすすめ欄に表示される広告。
チャレンジ広告企業側がハッシュタグを用意し、ユーザーはそのハッシュタグを使用して動画を投稿するユーザー参加型の広告。

Twitter

Twitterは他のSNSに比べ、コンテンツが拡散されやすいという特徴があります。自分がフォローしていない人のツイートも、フォローしているユーザーがいいねやリツートした際に自分のタイムラインに表示されるということがあります。

Twitterの広告も、ユーザーと同じようなフォーマットでタイムラインに表示できるため、二次拡散効果が望めます。また、Twitter広告を作成する際のターゲティングは非常に細かく設定できるため、広告を見せたいユーザー層にピンポイントで広告を打つことができます。

Twitter広告の種類は主に以下の6つです。

プロモツイート通常のツイートと同じフォーマットでユーザーのタイムラインに表示される広告。いいねやリツイートは可能でユーザーからの二次拡散が期待できます。
プロモアカウントおすすめアカウント一覧に表示させる広告。「フォローする」というボタンと共にアカウントを直接ユーザーに表示させることができるため、フォロワー獲得に大きく役立ちます。
プロモトレンドトレンド欄の一番上に表示される広告。1日1社限定の広告枠で、24時間の間表示される仕組みになっています。多くのインプレッションが見込める代わりに、最低800万円からの買い切り型となっています。フォーマットはハッシュタグとテキストです。
プロモトレンド
スポット
プロモトレンドのフォーマットに加え、画像や動画も表示させられる広告。6秒以内の動画で広告を作成でき、ユーザーの画面の1/3を広告として表示できます。これだけ視認性が高いということになるため、高い広告効果が期待できます。 
クイックプロモート投稿済みのツイートを、広告化する機能。 手軽で素早く広告を配信できる代わりに、詳細なターゲティングが行えないという特徴があります。 
ファーストビューユーザーが1日の中で初めてTwitterを開いたタイミングで表示される広告。タイムラインの最上部に表示され、掲載期間は24時間です。プロモトレンドと同様1日1社限定の枠を買い切る広告のため、まとまった費用が必要になります。

LINE

今回のSNSの中で最もアクティブユーザー数が多いのがLINEです。2021年6月時点で月間のアクティブユーザーは8900万人となっています。チャットや通話といったコミュニケーションツールとしても今や欠かせないSNSとなっており、幅広いユーザー層をカバーできるため、高い広告効果が期待できます。

LINE内に表示される広告は以下の3種類が存在します。

Smart Cannelトーク画面の最上部に表示される広告。最もユーザーの目に留まりやすい場所に広告を出すことができるため、高い広告効果が期待できます。
LINE NEWSニュースタブの中に表示させる広告。他のニュースと並んで画像付きでユーザーに表示されます。
タイムラインタイムラインタブの中に表示される広告。

LINE広告はこの3つ以外にも、以下のような LINE のファミリーアプリにも表示させることができます。

  • LINE マンガ
  • LINE ブログ
  • LINE ポイント
  • ラインショッピング
  • LINE 広告ネットワーク
  • LINE チラシ

YouTube

YouTubeでは、動画を再生する際に先に広告を見せることができます。つまり一度は確実にユーザーの目に留まるという特徴があるので、うまくクリエイティブを作り込めばユーザーの心を動かすことができます。

YouTube広告は種類が多く、以下の9つの広告が存在します。

TrueViewインストリーム広告(スキップ可)     動画を再生する前や、再生直後、または動画の途中で流れる広告。
YouTube広告の中で1番イメージしやすいものであり、ユーザーは5秒後に広告動画をスキップできます。
TrueViewインストリーム広告(スキップ不可)動画の再生前後や途中で流れる動画広告。
こちらは5秒でスキップできる広告と違い、15秒で完結する動画で、スキップができません。TrueViewインストリーム広告はユーザーの目に留まりやすく、うまく興味を引けば高い広告効果が期待できます。
TrueViewアクション広告       TrueViewインストリーム広告と同様、動画の再生前後や途中で流れる広告。
TrueViewアクション広告もスキップは可能ですが、「詳細はこちら」や「アプリダウンロード」といったボタンなど、ユーザーにアクションさせるための広告であるため、ユーザーの行動を促しやすく、見込み客の獲得に非常に向いています。
バンパー広告動画の再生前後や途中に再生される6秒の動画広告。
6秒と短い間のクリエイティブが求められます。6秒間の広告という特徴から情報があまり詰め込めないため、ワンメッセージの広告となり上手くいけば、ユーザーからの認知度を一気に上げられます。
TrueViewディスカバリー広告YouTubeの検索結果や関連動画、モバイル版YouTubeのトップページに表示される広告。「広告」と書かれた黄色いマークが目印で、ユーザー自身で動画のサムネイルをクリックすることで、広告が再生されます。
アウトストリーム広告Youtube内ではなく、Googleのパートナーサイトやアプリに表示される広告。スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末専用動画広告となっています。
初めに画面表示される時はミュートの状態で再生され、タップするとミュートが解除される仕組みです。アウトストリーム広告はブランド認知度とリーチの拡大に向いており、比較的リーズナブルな費用で広告運用できます。YouTube以外のウェブサイトやアプリに表示されるため、普段はYouTubeを閲覧しないユーザーにも幅広く訴求できます。
マストヘッド広告YouTubeのホーム画面上部に表示される広告。画面上部に大きく表示されるためユーザーの視界に入りやすく、認知向上に向いています。こうした特徴から新商品・サービスのプロモーションなどによく使われます。
マストヘッド広告は、Googleの営業担当者を介しての予約制でのみ利用できます。
オーバーレイ広告動画再生中に、画面下部に小さく表示される画像広告。視聴中の動画に重なる形で画像が表示されるため、ユーザーの視界に入りやすく広告を見てもらえる確率は高いです。しかし、ユーザーは動画を目的としているため、煩わしさを感じ、詳細を確認せずに×マークから閉じられる可能性も高いと言えます。
ディスプレイ広告動画の右側とおすすめの動画一覧の上に表示されるバナー広告。ユーザーがバナーをクリックするとLPや関連のWebページに遷移する仕組みです。
動画を視聴しているユーザーや関連動画を探しているユーザーに広告を見せることができるため、認知拡大に向いています。 

番外編

ここまで、主要なSNSの広告を紹介しました。ここからは番外編としてLinkedIn、Eightの2つを解説していきます。

LinkedIn(リンクトイン)

LinkedIn(リンクトイン)はビジネスシーンにおいてよく使われるSNSです。LinkedInに投稿される内容はプライベートなことではなく、ほとんどがビジネスに関することで、新たなビジネスチャンスを生み出したり、仕事に関する情報を収集したり、転職や採用活動に用られたりしています。

スポンサードコンテンツフィードに表示される広告。ユーザーがフィード内で縦にスクロールしていくと広告が表示されます。 
スポンサードInMailユーザー間でやり取りするメッセージの中に表示させる広告。LinkedInにはユーザー間でメッセージがやり取りでき、そのためのメールボックスのようなものが存在します。
ダイナミック広告PC画面のみに表示される広告。フィードの横に表示され続け、フィードをスクロールしても広告が消えてしまわないのが特徴です。
ダイナミック広告はユーザーごとにパーソナライズして広告を配信することができ、「 〇〇さん(ユーザー名) におすすめの会社です」というようにユーザー名やプロフィール画像を使って広告を表示させることが可能です。
テキスト広告フィードの横や上部に小さく表示されるテキスト型の広告。小さな画像とテキストというシンプルな見た目で、ユーザーにアクションを促すことができます。

Eight(エイト)

Eight(エイト)は、ビジネスシーンにおけるSNSで、オンラインで名刺の交換や管理を行うことができます。スマホで名刺を撮るだけで簡単にクラウドに名刺データを保存でき、全ての名刺情報にいつでもアクセスが可能です。利用しているユーザーは主に30代から40代の会社員男性、そして役職を持っている方が多いです。

Eight Native AdEight内でのインフィード広告。 Eight内のフィード枠・会社タブ枠・お知らせ枠の3つの枠に配信でき、比較的ユーザーの目に留まりやすい場所へ広告を配信することが可能です。
Lead Generation OptionEight内で資料請求まで完結できる広告。広告をクリックしても外部サイトではなくEight内でLPが表示され、そのまま資料請求の申し込みを完了できます。
BNL Branding OptionEightが運営するメディア「BNL(Business Network Lab)」への掲載が可能な広告。
Eight Mail MagazineHTML形式のメルマガ配信が可能な広告。

以上、番外編として、主にビジネスシーンで用いられるSNSである「LinkedIn」と「Eight」の広告にも触れました。

まとめ

本記事では、最新のSNS 広告の種類を一覧にして紹介しました。

今やインターネットやSNSといった存在は、消費者の生活において欠かせないものとなっています。つまり、企業としてもこれまでのようなマス広告だけではなく、SNS広告をうまく活用していかなければなりません。

とは言えここまでご覧いただいたように、SNSごとに違った特徴があったり、1つのSNSを取っても広告の種類は非常に多いため、選ぶ基準や広告運用の難易度といった様々なハードルも存在します。

本記事をきっかけに、ぜひSNS広告の理解を深めて、運用の参考にしていただければ幸いです。

SNSも多いけど、広告も多いのね

この記事を描いたひと

untenna編集部

企業のWeb担当者と制作会社の想いをつなげるメディア「untenna」の編集部。

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