文章力の強化をシリーズでお届けする「Webライティング講座」。

前回は、SNSの運用の際に役立つSNSライティングの手順やテクニックについて解説しました。第4回では、Webライターとして活動していくにあたって、取得しておくと有利になる資格を紹介していきます。

Webライティング関連の資格はもちろん、Web系業務の上流工程で活かせるスキルについても紹介しますので、しっかりと確認しましょう。

Webライターに資格は必要なの？

Webライターとして活動するのに資格は必要ありませんが、ライティングスキルはもちろん、Web周りの幅広いスキルも求められます。

実際の仕事ではクライアントの意向を正確に理解し、テーマに合う文章を書くことが大切です。そのためには、文章力はもちろん、正しい情報かどうかを見分ける判断能力も必要になります。そのため、Webライターとして必要なスキルを学習する1つの手として、資格の取得を考えるのも良いでしょう。

Webライティングに有利な4つの資格

Webライティングをするうえで有利な資格を4つ紹介します。

1. Webライティング能力検定（日本Webライティング協会）

Webライティング能力検定は、

• 国語
• ウェブライティング
• コピーライティング・メールライティング
• SEO
• 論理・法律・炎上対策
• Webライティングに関する小論文

の6科目を受験し、点数に応じて、点数の高い順に1～3級が認定されます。

基礎的な文章力だけではなく、コピーライティングやSEOなどの高度なライティングスキルや、炎上対策などの心得を総合的に測る資格なので、合格できれば就職や転職をかなり有利に進めることができます。1級は高度なライティングができるレベル、2級は一般的な仕事を十分にこなせるレベル、3級は一般的な仕事をするうえで最低限のレベルを満たしていることが合格の目安です。

Webライティング能力検定
https://wwkentei.com/

2. WEBライティング技能検定（日本クラウドソーシング検定協会）

WEBライティング技能検定は、Web上で月1回の頻度で行われているライティングの試験であり、Webライティング技能検定講座の受講者のみが受けられます。問題のレベルは難しくないのですが、敬語や文法といった多くの人が見落としがちな分野の解説も充実しているため、基礎の学び直しには役立ちます。

また、日本クラウドソーシング検定協会主催の資格試験なので、取得しておくことでクラウドソーシングサイトでの受注確率を高めることができます。クラウドソーシングを利用している在宅ワーカーの方は取得を考えると良いでしょう。

WEBライティング技能検定
https://crowd-kentei.or.jp/about_test/about_web_writing_proficiency_exam/

3. Webリテラシー試験（Web検）

Webリテラシー試験は、Webに関わる仕事を構成するデザイナー、ディレクター、プロデューサーという主要3職種の最重要知識を「Webリテラシー」と定義し、仕事に必要なWebリテラシーを有しているかを問う試験です。

Webライティングに関する資格ではありませんが、ディレションやプロデュースといった上流工程業務に関する知見を深めることができるので、取得することで発注者目線に立ったライティングができるようになります。

Webリテラシー試験
https://webken.jp/literacy/

4. ビジネス著作権検定（サーティファイ）

ビジネス著作権検定は、著作権の内容やビジネスシーンにおける著作権の理解度を測る資格です。著作権に特化した国内唯一の資格で、合格することでビジネスで必要とされる著作権についての理解を深めることができます。

Webライティングでコンテンツを制作する際に著作権を侵してしまうと信頼を失ってしまいますので、 ビジネス著作権検定に合格することは、Webライターとしての信頼性の証明にもなり、クライアントに安心感を与えることができます。

ビジネス著作権検定
https://www.sikaku.gr.jp/bc/

今回はWebライティングに役立つ資格を4つ紹介しました。

実務において資格は必須ではないですが、資格を持っておくことで、就職・転職、仕事の受注を有利に進められる可能性が増すので、余裕のある方やスキルをさらに高めたい方は資格の取得を是非とも考えてみてください！

文章力強化「Webライティング講座」

#01：文章力を強化するおすすめの本3選
#02：Webサイトやブログでのライティング手法
#03：SNSでのライティング手法
#04：Webライティングに有利な4つの資格
#05：企業ブランディングに繋げるUXライティング