超簡単!アクセス数や流入キーワードを比較できるSimilarWeb(シミラーウェブ)の見方・使い方

2017.01.23 アクセス解析
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サイトをリニューアル・改善する際、まず指針にするのがアクセス解析です。自社サイトのアクセスを解析するものの「競合のサイトはどれぐらいアクセスが集まっているのだろう?」と思う方も多いのではないでしょうか。

今回紹介するSimilarWeb(シミラーウェブ)は、競合サイトのアクセス状況をリサーチすることができる便利なマーケティングツールです。明確なWEB戦略を実現するために、まずデータ収集からはじめてみましょう。

SimilarWeb(シミラーウェブ)とは

SimilarWeb(シミラーウェブ)とは

リンク:Website Traffic & Mobile App Analytics | SimilarWeb

2014年に日本版の提供が開始されて依頼、WEB界隈でのマーケターに多くの指示をうけるSimilarWeb(シミラーウェブ)。解析コードをHTML内やサーバー上に設置せず、URLを入力するだけで「アクセス解析」「検索キーワード」など、競合サイトのアクセス状況を把握することができるマーケティングツールです。

利用にはWEB、Chromeの拡張機能、Firefoxアドオンが容易されており、それぞれに無料版・PRO版があります。

Googleクローム「SimilarWeb」拡張機能
https://chrome.google.com/webstore/detail/similarweb-site-traffic-s/hoklmmgfnpapgjgcpechhaamimifchmp/

Firefox「SimilarWeb」アドオン
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/similarweb-sites-recommendatio/

無料版・PRO版 比較

 FreePro
料金無料応相談
ライセンス数1最大500
データ取得期間1ヶ月前後最大36ヶ月
検索キーワード上位5件無制限
リファラル上位5件無制限
ソーシャル流入元上位5件無制限
流入先サイト上位5件無制限
広告クリエイティブ最大15件
類似サイト分析上位10件
サイト比較2社比較5社比較
業界分析×
サブドメイン上位5件
人気ページ×
期間指定×
国別セグメント×
アプリ分析×
データエクスポート機能×
キーワードアナリシス×
モバイルデータ×

無料でも利用可能な機能は豊富に存在しますが、有料プランだと「業界分析」機能や「人気ページ」など、競合解析ツールならではの魅力的な機能も備わっています。

SimilarWeb(シミラーウェブ)の使い方

題材:Amazon

SimilarWeb(シミラーウェブ)の使い方:Amazonの場合

それでは実際の使い方・解析方法を、今回Amazon(https://www.amazon.co.jp)を参考に紹介していきます。

Overview(トラフィック、アクセス状況)

Overview(トラフィック、アクセス状況)

「Overview」では訪問者数をはじめ、大まかなアクセスを確認することができます。 

  • Estimated Visits:訪問数
  • Time On Site:平均滞在時間
  • Page Views:平均ページビュー数
  • Bounce Rate:直帰率

単位 K=1,000/M=1,000,000

Sources(アクセス元)

Sources(アクセス元)

「Sources」では、サイト訪問前に滞在していたサイトを確認することができます。 

  • Direct:URL入力やお気に入り(ブックマーク)での直接流入
  • Links:他サイトからのリンク流入
  • Search:検索エンジンからの流入
  • Mail:メルマガからの流入
  • Display:ディスプレイ広告からの流入

Geo(Geography=ユーザーの地域性)

Geo(Geography=ユーザーの地域性)

「Geo」では図の通り、アクセスユーザーの地域性を確認できます。 
Amazonの場合、co.jpや.comなど別ドメインでの運用をしているため、ユーザーがセグメント分けされていますが、同一ドメインでバイリンガル対応している際には確認しておきたい箇所ですね。

Referrals(参照サイト)

Referrals(参照サイト)

「Referrals」では、サイトを出入りするユーザーのアクセスが多い参照サイトはどこなのか、他サイトとの関係性を俯瞰視することができます。メディアに取り上げられたり、記事がバズったりした場合に確認するとより参考になる箇所です。SimilarWebでは、Amazonの場合「価格.com」からの流入が多く「商品画像」へのリンクが多い傾向と読み取れます。

Search(検索ワード)

Search(検索ワード)

「Search」では、検索キーワードを確認することができます。競合を調査する上ではこの機能が一番使えるでしょう。 “どの商材に強いのか?”が明確になるため、自社はどの立ち位置で打ち出すかビジョンを設計しましょう。

  • Top Organic Keywords:自然検索の流入キーワード
  • Top Paid Keywords:PPC広告からの流入キーワード

Social(ソーシャルメディア)

Social(ソーシャルメディア)

ソーシャルメディア別のアクセス分布図を確認することができる「Social」。 
投稿数に対してどの程度アクセスが集まっているのか、SNS運用の参考になるかもしれません自社のSNS運用の際に簡単な流入割合を知りたい場合に活用するケースもあります。

Ads(広告)

Ads(広告)

「Ads」では広告からの流入を知ることができます。 

  • Top Publishers:広告を表示している参照元のサイト
  • Top Ad Networks:広告ネットワークの内訳

業界に類似商材が存在する場合や広告で顧客を獲得していく場合に、効果を発揮する箇所になります。

Audience(オーディエンスの興味)

Audience(オーディエンスの興味)

「Audience」では、ユーザーの興味・関心についての属性を確認することができます。 

  • Categories:興味のあるジャンル
  • Also visited websites:よく見ているウェブサイト
  • Topics:関心のあるキーワード

Similar(競合サイト)

Similar(競合サイト)

「Similar」は、ページ構成や訪問者など、WEBサイトとして競合になるサイトを確認することができます。 
実際に競合がWEB上でも競合なのか、自社がどこをターゲットにWEB戦略を練っていくのか、指標とするための参考に抑えておくと良いでしょう。

Apps(アプリ)

Apps(アプリ)

関連するアプリ情報を確認することができる「Apps」。 
WEBサイトだけでなく、アプリを活用している競合の場合は参考にすべき箇所です。

まとめ

無料でコードなしに計測できてしまうと、果たしてその正確性は?と数値や信憑性など疑いを持つ方もいるでしょう。サービスを提供するSimilarWebではこう述べています。

業界随一の制御装置によって得られたクリックストリームデータと、月間10億ページを分析するクローラーによって得られた情報を統合し、Web上のユーザーの軌跡を得ます。
また、特定の地域やユーザー属性にフォーカスされた他のツールとは違い、私たちのデータはグローバルなスケールで、あらゆるタイプの消費者の統計情報を様々な側面から収集しています。これにより、客観的で正確な分析と、ウェブサイトのトラフィックに関して深い理解が可能となりました。

出典:SimilarWebPRO

ユーザーの声では完璧ではないまでも大まかな数値は捉えているそうです。サイト設計やプロジェクトの根幹を構築する際、非マーケターでもこのような解析ツールを利用することで競合調査や戦略を練ることができます。

Googleアナリティクスとは別のアルゴリズムで計測されているため、完全な正確性はないにしろ競合サイトの”傾向”を分析する上では効果を発揮するツールではあるでしょう。

この記事を描いたひと

丸山享伸

UNIONNET Inc. 代表。デザイナー、広報を経て、2017年にWeb制作会社を事業承継。採用や組織づくりについて考える三児の父です。
@maruyaman1984

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