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ECサイト構築前に知っておきたいポイント。手軽に始められる無料ASPとは?

2020.10.14 Web制作
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インターネットを活用して、さまざまな利用者に商品やサービスを販売したいと考えた時、自分自身の力でショッピングサイトを立ち上げるのは非常に大変です。しかし、ECサイトが急速に普及してきたことによって、プログラミングの知識や技術を持っていない人でも、簡単にショッピングサイトを作れるようになりました。

ECサイトにもたくさんの種類があるため、ECサイトについて正しい知識を身につけておかなければ、あなたのビジネスを成功させることが難しくなってしまいます。そこで本記事では、初心者でも手軽に始められる、おすすめのECサイトの選び方や、ECサイトの今後の展望について、詳しく説明します。

手軽に始められるECサイトなら「無料ASP」がおすすめ

いきなり高度な仕組みやこだわりのあるデザインをしたECサイトを作ろうとしてしまうと、なかなかビジネスを始められなくなってしまいます。サイト構築だけに時間をかけてしまうと大変なので、多くの人は手軽に始められるECサイトを選んでいます。

ここからは、初心者の人でも簡単に始められる、無料ASPを利用したECサイトの作り方について説明します。

ECサイトの無料ASPとは?

ASPとは「アプリケーションサービスプロバイダ」のことで、自前のサーバーを使用せず、そのサービス上のシステムでサービスを構築することです。ECサイトの無料ASPで代表的なものと言えばカラーミーショップBASESTORESなどが有名ではないでしょうか。

まずは無料ASPに登録する

手軽に始められるECサイトを作るためには、まず始めに無料ASPに登録しましょう。無料ASPにもたくさんの種類がありますが、ASPによっては、有料ASPに引けを取らないような充実した機能を設けているものもあります。

アイテム登録数や商品ごとの画像登録数、メルマガや決済手数料など、どの部分に重点を置きたいかによって、選ぶべきASPが変わってきます。そのため、ASPに登録する前に、どのようなECサイトを構築したいのかを、あらかじめしっかりとイメージしておくことが大切です。

好みのデザインを選択する

無料ASPへの登録が完了したら、好みのデザインを選択します。ECサイトのデザインによって売上が大きく変わると言っても過言ではないほど、デザインの選び方重要なので、ユーザーの心をつかむようなデザインを選ぶことが大切です。

また、デザインは見た目の良さばかり気にするのではなく、ユーザーが商品購入をする流れに結びつくようなデザインにすることも重要になります。そのため、サイトのレイアウトやボタンの配置など、デザインの一つひとつ気を配りながらデザインを決めていきましょう。

販売したい商品を登録する

ECサイトのデザインが決まったら、販売したい商品の登録作業に進みます。販売したい商品が決まっているのであれば、ユーザーにとって魅力的かつ分かりやすい画像を登録しましょう。撮影する角度や明るさ、色合いによっては、見る側のイメージが大きく変わってきます。そのため、最も商品について伝えたい部分を撮影するのはもちろん、画像の撮影方法や加工にもこだわると良いでしょう。

画像の登録が終わったら、商品について分かりやすく魅力的に伝わるような説明文を考えます。あまり文章が長くなってしまうと、ユーザーがサイトから離れてしまう危険性があります。そのため、要点を押さえて分かりやすくアピールすることが大切です。

決済機能が用意されたASPがほとんど

商品の登録が終わったら、商品代金の受け渡しを行うための決済機能を設定します。以前は、外部サイトで決済機能の登録をして、ECサイトと結びつけなければなりませんでした。しかし、最近のASPでは、決済機能があらかじめ用意されているものがほとんどです。

決済機能の月額利用料は無料のものから有料のものまでさまざまで、決済手数料も決済機能によって変わってきます。そのため、ASPに登録する際は、あらかじめASPごとの決済機能の特徴について把握しておきましょう。

機能を充実させたい場合は、有料ASPを検討する

無料ASPでも、ある程度の機能が充実しているため、ショッピングサイトとしては問題なく運用可能です。しかし、無料ASPではまかないきれないような、さらに充実した機能を利用したいという人や、オリジナリティのあるECサイトを作りたいという人は、有料ASPを利用するのがおすすめです。

また、月額利用料もASPによって差があるため、利用できる機能と予算について考えながら、利用するサービスを決めていきましょう。

オープンソースでECサイトを作る方法

SPを利用して手軽にECサイトを始めるのも良いですが、オープンソースでサイトを作ることで、より個別性のあるデザインや機能を設けたショッピングサイトに仕上げることができます。ASPを利用したサイトの作り方とは違い、オープンソースで作成する流れは、以下のようになります。

  • レンタルサーバーを選ぶ
  • ECサイトのソフトをサーバーへインストールする
  • ECサイトの初期設定を行う
  • 運営しながらカスタマイズしていく

これらの流れを理解していれば、独自のショッピングサイトを構築できるようになるでしょう。

まずはレンタルサーバーを選ぶ

オープンソースでECサイトを作るために、まずはレンタルサーバーを選びます。レンタルサーバーにもたくさんの種類がありますが、ECサイトを作成するのであれば、ECサイトに適したサーバーを選ぶことが大切です。

レンタルサーバーの中には、ECサイトに必須の機能である決済機能に対応をしていなかったり、SSLに対応していないものもあります。このようなサーバーを選んでしまうと、安全で円滑なショッピングができないようになってしまうため、レンタルサーバーごとの特徴を理解した上で登録しましょう。

ECサイトのソフトをサーバーへインストール

レンタルサーバーの契約が完了したら、ECサイトのソフトをサーバーへインストールします。ECサイトによっては、ボタンひとつでサーバーへのインストールを完了できるものもあり、初心者でも簡単にオープンソース型のECサイトを構築できるようになっています。

また、ソフトによっては、セキュリティが脆弱になっていたり、サイトがECサイトのプラグインに対応していないものもあります。そのため、ソフト利用者の評判やソフト自体の機能に注意して選ぶのがポイントです。

ECサイトの初期設定を行う

ECサイトのソフトをインストールしたら、初期設定を行います。初期設定は、企業情報や店舗情報を登録してから、商品登録や決済機能の整備を行っていきます。必要な準備が整ったら、ECサイトを公開し、ショッピングサイトとして運営していきましょう。

運営しながらカスタマイズしていく

実際にECサイトを運営していると、サイトの問題点や課題が明らかになってきます。これによってサイトの修正が必要になった場合、機能が限られているASPでは修正に限界があり、思うようにカスタマイズできなくなってしまうのです。

しかし、オープンソースで作成したECサイトでは、柔軟にECサイトを更新することが可能になります。時代の流れや顧客のニーズの変化によっても、サイトの修正が必要になるケースもあるため、オープンソース型のECサイトを構築するメリットは大きいです。

ECサイトの現状と今後の展望

ECサイトを運営して利益を出していくためには、ECサイトの現状を把握した上で、今後の展望について考えていくことが大切です。ECサイトについて知っておくべきポイントは、以下の5つです。

  • ECサイトの市場規模は拡大している
  • 個人間ECが顕著に拡大している
  • 多様な販売経路が活用されるようになる
  • 国を超えた取引も盛んになっている
  • ECサイトの分析や運用や自動化が進む

これらのポイントを理解した上でECサイトを運営するよう意識していれば、時代の変化に柔軟に対応できるようになり、それに合わせた販売方法を考えられるようになります。ここからは、ECサイトの現状と今後の展望について、詳しく説明します。

ECサイトの市場規模は拡大している

1つ目は、ECサイトの市場規模は拡大しているということです。経済産業省が2019年に発表した資料によると、平成30年度における個人向けの企業ECサイト取引規模は、約18兆円にもなっています。これは、10年前と比較して約10兆円程度増加していることになり、今後もさらに市場規模が拡大していくと予想されているのです。

また、ECサイトにもさまざまな分野がありますが、特に成長しているECサイトはサービス系の分野で、平成29年度よりも約11%規模が増えています。それに続いて物販系のECサイトは約8%の増加、デジタル系分野では約4.6%増加しており、ECサイトの中でも成長率の高い分野が明らかになっています。

個人間ECが顕著に拡大している

2つ目は、個人間ECが顕著に拡大しているということです。企業が展開しているECサイトの市場規模が拡大していると同時に、最近では個人間のECサイトも急速に拡大しています。個人間のECサイトで代表的なものとして、フリーマーケットアプリがあり、2018年度の市場規模は約6,300億円となっているのです。

これは、前年度の4,800億円と比較すると約32%も増加しており、2012年に登場した時点からわずか数年で巨大な市場ができたことになります。個人間での取引は、今後さらに需要を増していくと想定されているため、それに伴って提供されるサービスもますます増えていくでしょう。

多様な販売経路が活用されるようになる

3つ目は、多様な販売経路が活用されるようになるということです。ECサイトは、以前はパソコンがメインデバイスとして利用されていましたが、現在はスマートフォンでの利用率が約70%にもなっています。スマートフォンでECサイトを利用するユーザーは、今後さらに増えるとされており、よりECサイトが身近になるとともに、さらに市場が拡大していくことが予想されているのです。

また、今後は実在する店舗とECサイトが連携することで、販路を拡大する方法が普及してきたり、SNSを活用したりすることで、より多くのユーザーにECサイトを認知してもらえるようになるでしょう。そのため、ECサイトを利用して商品やサービスを販売したいと考えている場合、これらの手法を生かしていかに多くの顧客を獲得していくかという戦略が大切になってきます。

国を超えた取引も盛んになっている

4つ目は、国を超えた取引も盛んになっているということです。国内におけるECサイトの市場規模が拡大しているとともに、ECサイトを利用して国を超えた取引を行うケースも増えています。なかでも中国のユーザーが日本のECサイトを利用して商品を購入するという人が顕著に増えており、平成30年では約1兆5,000億円と、前年よりも約18%増加しているのです。

また、中国の消費者は、日本だけでなく他の国の事業者からも、ECサイトを利用して商品を購入しています。中でもアメリカの事業者からの購入額は、約1兆7,000億円にもなっており、前年よりも18.5%規模が拡大しているのです。これらのことから、国を越えた取引は今後さらに増加していくと予想でき、海外との取引も視野に入れてECサイトを運営していくことが、事業をさらに成長させるポイントとなるでしょう。

ECサイトの分析や運用や自動化が進む

5つ目は、ECサイトの分析や運用や自動化が進むということです。ECサイトを活用して商品やサービスの販売を促進させるためには、的確なサイト分析や、効率的な運用方法を実践していくことが大切になります。ECサイトの運営には、多岐にわたる業務が発生するため、いかに効率の良い運用をしていくかが、事業成功の鍵になるからです。

特に商品登録や在庫管理、商品受注や売上管理といったバックエンド業務は、商品の企画やマーケティングといったフロント業務よりも自動化しやすいとされています。可能な部分から早めに自動化させる仕組みを設けておくことで、より効率的なサイト運営が可能になるのです。また、AIの進歩によって、さらに自動化できる仕組みが多様化してくると予想されるため、時代の変化に沿ってシステムをアップデートできるような体制を整えておくことも大切になります。

ECサイトを成功させるポイント

ECサイトを成功させるためには、大きく分けて以下の3つのポイントがあります。

  • ユーザーが使いやすいECサイトにする
  • 効果的なSEO対策をする
  • 競合ECサイトとの差別化を図る

これらのポイントを理解しておくと、ECサイトの運営を成功に導けるようになり、より多くの商品やサービスをユーザーに届けられるようになるでしょう。ここからは、ECサイトを成功させるためのポイントについて、詳しく説明します。

ユーザーが使いやすいECサイトにする

1つ目は、ユーザーが使いやすいECサイトにすることです。どれだけ良い商品やサービスが揃えられていたとしても、サイトがユーザーにとって使いにくければ、ユーザーの離脱が多くなり、結果的に売上が伸び悩んでしまいます。

サイトのデザインはできるだけシンプルにして、商品の見つけやすさや購入しやすさといった、ユーザーインターフェイスを重視した、サイト設計が大切です。

効果的なSEO対策をする

2つ目は、効果的なSEO対策をすることです。より多くのユーザーにECサイトを認識してもらうためには、検索エンジンに評価されやすいサイトにすることが大切になります。販売したい商品やサイトに適したキーワードを抽出し、サイトや商品説明に盛り込むことで、サイトへの流入を増やしたり、認知度を上げたりすることが期待できるのです。

キーワードの他にも、トップページやカテゴリー分類を最適化したり、内部リンクやSNSボタンの活用など、SEO対策には様々な方面から取り組まなければなりません。可能な部分から取り組んでいくことで、少しずつ検索されやすいECサイトへと成長させていきましょう。

競合ECサイトとの差別化を図る

3つ目は、競合ECサイトとの差別化を図ることです。ECサイトに魅力的な商品をたくさん登録していても、有効なプロモーションができていなければ、競合に勝つことはできません。

市場や価格の分析を常に行い、状況の変化に合わせた商品の改良や販売方法の改善によって、競合しているECサイトと差をつけることが大切です。

まとめ

本記事では、初心者でも手軽に始められる、おすすめのECサイトの選び方や、ECサイトの現状、今後の展望について、詳しく説明しました。ECサイトを始めたばかりの頃は、成果が出るまで時間がかかるかもしれません。

しかし、適切な方法で運営していくことで、商品やサービスの魅力を最大限ユーザーに届けることができるようになり、購入に結びつけられるようになってくるでしょう。ここで説明した内容を参考にして、魅力的なECサイトを作れるようになってください。

ほったはAmazonよりも楽天派です

この記事を描いたひと

untenna編集部

企業のWeb担当者と制作会社の想いをつなげるメディア「untenna」の編集部。

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