Shopifyとは何か?世界シェアNo.1のサービスを解説

2021.06.30 Web制作
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皆さんは「Shopify(ショッピファイ)」というサービスをご存知ですか?オンライン上で、誰でも手軽に商品を販売できる便利なECサイトですが、通常ECサイトを運営するには、多くの手間やお金がかかります。個人はもちろん、人手の足りない小規模な企業でもECサイトを管理し、運用していくのは大変です。そんな方たちの強い味方となるのが「Shopify」。

今回はShopifyについて、その概要や魅力、機能、導入するメリット、デメリット、プラン、使い方、導入方法などを紹介します。もっと手軽に世界中へ商品を販売していきたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

Shopifyってなに?

Shopify
https://www.shopify.jp

まず初めに紹介するのは、Shopifyの概要です。サービス内容や特徴、世界シェアNo.1となっている理由について説明します。「名前を聞いた事はあるけど、具体的には分からない」という方は必読です。

Shopifyのサービス内容

「Shopify(ショッピファイ)」とは、誰でも簡単にオンラインストアが開設できるプラットフォームです。

本来、オンラインショップ(=ECサイト)を運用するにはサーバの用意やパッケージの導入などが必要となり、ITの知識が少ない方が始めるにはかなりハードルが高いものです。しかしShopifyを利用することで、このハードルは大幅に低くなるでしょう。

というのもShopifyは、サブスクリプション型でECサイトの開設・運用をサポートするサービスだからです。サーバやネットワークの管理が不要となり、アカウントを作成するだけで始められます。管理画面の設定だけでサイト運用をおこなえるので、大掛かりな準備や専門知識は必要ありません。

Shopifyの特徴

手軽にオンラインショップの運営ができるShopify。その特徴はなんと言っても、その運用の手軽さにあります。簡単にショップを開設し運用できるだけでなく、デザインの変更も容易です。公式ストアには数十種類ものテンプレートが揃い、好みのデザインを選択するだけ。

ITエンジニアやデザイナーに依頼することなく、デザイン性の優れたサイトに仕上げることができるでしょう。

また多言語・多通貨・海外発送に対応できる点もShopifyの特徴。利用者にとってはまさしく、世界中がマーケットとなるでしょう。

ショップの開設・サイトデザイン・海外での取引が全て容易にできることがShopifyの特徴です。

世界シェアNo.1になる理由

誰でも簡単にオンラインショップを開設できるとあって、Shopifyの人気は急上昇中。現在では「世界シェアNo.1」とも言われています。そこまでの人気を誇る理由は、以下の3点が考えられます。

  • 海外対応が容易である
  • 拡張アプリが充実
  • コストを削減できる

海外対応が容易な理由については、既にご説明しました。拡張アプリというのは、Shopifyに初めから備わっている機能に、必要に応じてさらなる機能を追加できるアプリのことです。Shopifyにはそのようなアプリが2,000以上も用意されています。そのためマーケティングのサポートやSNSとの連携、配送の手配、SEO対策など、自分に合わせた機能を追加して理想的なオンラインショップに仕上げることができるでしょう。

オンラインショップ(=ECサイト)の構築にかかる費用を大幅に抑えることができるのも、Shopifyの魅力です。また費用だけでなく、時間や手間といった広い意味での「コスト」も削減できます。ECサイトを運用していくと、多くの場合「もっとこんな機能がほしい」といったケースが発生するでしょう。

運用するなかで新たにコストがかかるケースが多いからこそ、初期のコストをしっかりと抑えられるのは魅力的です。

Shopifyの基本的な機能

Shopifyの基本的な機能

Shopifyには多くの拡張機能がありますが、まず知りたいのは基本的な機能でしょう。ここでは、Shopifyの基本的な機能を「フロント機能」と「管理機能」に分けて紹介します。

フロント機能

フロント機能とは、ショップの購入者側が使える機能のことです。Shopifyのフロント機能には、あらかじめ以下の5つが備わっています。

  • 商品ページ
  • カートチェックアウト
  • 顧客管理
  • ブログ
  • 問い合わせ

商品ページは、商品一覧や詳細を見ることができるページです。コレクションごとで一覧にしたり、並び替えて見たりすることができます。カートチェックアウトはショッピングカートに入れた商品名や数量を確認するページのことです。決済方法の選択などもこのページでおこなえます。顧客管理とは消費者がアカウントを作成し、注文履歴や注文状況を管理できるページのことです。

ブログ機能では出品者が作成したブログを確認でき、問い合わせ機能を使うと、出品者とコンタクトをとることができます。

管理機能

管理機能とは、フロント機能とは反対に、運営者側が利用する機能です。Shopifyの管理機能には、以下のような機能があらかじめ備わっています。

アカウント管理オンラインストア販売チャネルHP
商品管理ロケーションテーマ決済方法
ドメイン配送税金注文管理
チェックアウト顧客管理ストア分析マーケティング
生産性向上ツールアプリ管理コンテンツ管理システム情報設定

実に多くの機能が備わっているため、ここではオンラインショップ運営の根幹となる、代表的な管理機能を3つに絞って説明します。

  • 商品を管理する(登録・仕入れ・在庫)
  • 購入された商品の情報を管理する
  • 顧客情報を管理する

「商品管理」の機能を使うと、商品紹介ページ・商品画像・価格・在庫・配送・バリエーションなどを管理できます。「注文管理」は、受注状況の把握・出荷登録・出荷メールの送信・返金処理・納品書の作成が行える機能です。「顧客管理」の機能では、顧客のパスワードリセットやアカウント無効化を行ったり、顧客それぞれとの過去のやり取りを把握できたりします。

Shopifyを導入するメリット

ここまではShopifyの概要や魅力、機能について説明しました。では実際にShopifyを利用することには、どのようなメリットがあるのでしょうか?ここでは4つのポイントに分けて、Shopifyを利用するメリットを紹介します。

低コストで導入できる

Shopifyを利用する最大のメリットは、コストが抑えられる点です。ECサイトの構築には、プログラムデータを保有しない手軽な方法である「ASP」を利用するパターンと、オリジナルに開発するパターンの2つがありますが、前者の場合でも費用の相場は50万円前後、後者の場合だと500万円以上も必要となります。

前述したようにShopifyはサブスクリプション型のプラットフォーム。ベーシックプランだと29USドル(約2,900円)、スタンダードプランでも79USドル(約7,900円)で利用できます。全世界対応のECサイトを作成する費用としては、かなりリーズナブルと言えるでしょう。

テンプレが豊富でデザイン性に優れている

Shopifyには高いデザイン性を備えたテーマ(テンプレート)が豊富です。100種以上のテンプレートから選べるので、HTMLやCSSなどの専門知識がない方でも、簡単に魅力的なサイトを作成できるでしょう。またカスタマイズ性も高く、手軽に自分だけのショップを作成することができます。

もちろんデザイン面だけでなく、豊富に用意されたツールもカスタマイズ性が高いと言われる理由です。「Shopifyアプリストア」には約2,200種のアプリがあるので、利用者にとって必要な機能だけをチョイスできます。

外部サービスとの連携も可能

外部サービスとの連携ができる点もShopifyを利用する理由となるでしょう。オンラインショップの売上を伸ばすために重要となるのが「Webマーケティング」。効果的なマーケティング戦略を実行するうえで「導入経路」を確保することは、とても重要です。

そして導入経路として有効なのが、SNSとGoogleの検索画面です。ShopifyはSNSとの連携もおこなえるうえ、SEOにもしっかりと対応しています。つまりサイトへの流入経路を広げつつ、消費者の目に止まりやすいサイト作りをおこなえるのです。そのような「集客力の高さ」もShopifyを利用する大きなメリットでしょう。

越境ECに強い

越境ECとは、国境を越えて承認の売買ができるオンラインショップのことです。市場を日本国内に限定せず世界中に拡げることで、売上拡大を狙えることは言うまでもありません。

そしてShopifyは越境ECにチャレンジできるプラットフォームでもあります。世界175カ国以上で利用されており、世界中の決済方法や言語をカバー。また各国の税率にも対応しているので、世界中の方へ商品を届けられます。

もちろん日本の決済方法にも広く対応でき、クレジット決済やコンビニ決済、代引き、ネット決済など、購入者の好きな方法で決済できます。

対応できる幅が広いからこそ、越境ECにチャレンジしやすいプラットフォームと呼ばれるわけです。

Shopifyのデメリット

どんなに便利なツールにも、デメリットは存在します。もちろんShopifyも例外ではありません。ここではShopifyのデメリットについて、詳しく説明します。デメリットもしっかり把握して、導入後の失敗を防ぎましょう。

英語力が必要となることもある

Shopifyを利用する際のデメリットとして、まず挙げられるのは「英語力が必要なこともある」という点です。Shopifyはもともと、カナダで誕生したサービスです。大部分は日本語に対応していますが、最新情報などは日本語に対応しておらず、英語の能力が必要となることも。また拡張ツールなどのアプリには、日本語に対応していないものもあります。

日本で普及していくにつれ、日本語に対応しているアプリも増えていくと思われますが、現状では未対応なものが見られるのも事実です。しかし英語版のものでも直感的に操作できるシンプルな作りのアプリもあるため、英語版のものが全く使えないというわけではありません。

専門知識が必要となることもある

基本的に簡単な操作で運用できるShopify。しかしよりクオリティの高いサイトに仕上げるため、HTMLやWebデザインに関する知識が必要となる場合もあります。さらにShopifyは「Liquid(リキッド)」といった特有の言語を採用しており、より細かくカスタマイズする際には、ある程度の学習を必要とします。

難しい場合には構築会社などもあるので、より簡単にサイトのクオリティを上げたいという方は探してみるとよいでしょう。

サポート体制に懸念点がある

Shopifyを利用するなかで、サポートへ問い合わせをしなければならないケースもあるでしょう。現在では日本へ本格的に参入しているShopifyなので、Shopify本体へのサポートは、日本語で素早く対応してもらえます。

しかしShopify運用の際に追加した拡張ツールなどへのサポートはまだ万全とは言えません。今後の国内での普及に伴って強化されていくことが期待できるため、あくまでも「現状では」という認識でよいでしょう。

Shopifyのプラン

Shopifyには以下3つのプランが用意されています。

  • ベーシックプラン(29USドル「約2,900円」/月)
  • スタンダードプラン(79USドル「約7,900円」/月)
  • プレミアムプラン(299USドル「約29,900円」/月)

ベーシックプランは、小規模な事業者の方や個人の方へおすすめです。スタンダードプランは中規模な事業者の方や、売上が伸びてきた個人の方向け。プレミアムプランは大規模な事業者向けとなっています。

プランが上がるほど、初期に備わっている機能が増え、対応できる言語なども増えていきます。もちろん途中からプランを変更することもできるので、初めはベーシックプランやスタンダードプランで様子を見るという方法も可能です。

最初に必ず必要な設定

最初に必ず必要な設定

ここからはShopifyの使い方について説明します。Shopifyを使用するには、大きく分けて「初期設定」「出品」「決済方法の設定」「発送方法の設定」の4つが必要です。それぞれについて以下で説明していきます。

初期設定をする

まずは初期設定をおこないます。「Shopify公式サイト」でメールアドレスを入力し「今すぐはじめる」をクリックすることが、はじめの一歩です。必要事項を入力し、ストア(=オンラインショップ)の住所を決めます。最後に「ストアを作成する」をクリックして、初期設定は完了です。

商品の出品をする

次に商品を出品します。左のバーにある「商品管理」から商品を出品することができます。タイトル欄に商品名を入れ、説明欄に商品の説明文を入力します。HTMLの知識がない方でも、ツールバーを利用すれば簡単に文字の装飾がおこなえるので、ぜひ活用してみてください。その後、画像を挿入して価格を入力。在庫保管単位(SKU)やバーコードなど必要事項を入力し、保存ボタンをクリックしたら出品完了です。

決済方法の設定をする

続いて決済方法を設定していきます。管理画面左にあるバー(商品出品時のバーと同様)の「設定」を選択。「決済設定」を選んで、各種決済方法の設定をおこないます。どのような決済方法を有効にするか、決めてください。

配送方法の設定をする

最後に配送方法を設定しましょう。同じく左バーにある「設定」をクリックし、「配送設定」を選んでください。発送元の欄には初期設定で登録した住所が入っていますが、変更することも可能です。続いて配送エリアや送料を設定。「パッケージ」の欄にて、出荷に使用する箱を設定します。「明細表」の欄では、消費者の元へ届く明細表をカスタマイズすることもできます。ここまで完了したら、初めにおこなう設定は全て終了です。

Shopifyの導入前の準備

最後にShopifyを導入する前に準備しておくべきものを以下で説明します。しっかりと事前準備をおこなうことで、よりスムーズに運用を開始できるでしょう。

  • 商品データ
  • アプリの選定
  • ブランドロゴ

商品データとしては、商品本体・商品写真・サイズ・紹介文まであると良いでしょう。また今後必要になりそうなアプリも事前に選んでおくと、必要性を感じた場合にスムーズです。ブランドロゴはお店にとって重要な「看板」となるもの。事前にデザインを決めておきましょう。

まとめ

今回はShopifyについて紹介しました。操作が簡単かつ、低コストで始められるShopify。今後は、資金力のない若い層でも気軽にショップを開設できるでしょう。また個人が運営するブランドを消費者が見つけやすくなることも予想されます。Shopifyにより誕生した、新しいトレンドに目が離せません。

通販サイトはどんどん気軽になるね

この記事を描いたひと

untenna編集部

企業のWeb担当者と制作会社の想いをつなげるメディア「untenna」の編集部。

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