新人Web担当者でも知っておきたい、Web制作でよく使う用語集
Web制作の現場では様々な専門用語が飛び交います。カタカナやアルファベットの用語が多く、初めてWeb制作に関わる方は戸惑ってしまうかもしれません。しかし、Web制作の用語を覚えておけば、制作会社とのコミュニケーションがスムーズになります。
ここでは、最低限覚えておくべきWeb制作用語をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
Web制作の専門用語は、なぜ覚えるべきか?
Web制作の専門用語は覚えなくても業務ができると思われるかもしれません。しかし、Web制作会社とスムーズなコミュニケーションを行ったり、Web制作の情報を収集したりする際には必ず必要になる知識です。
何となく理解したつもりでも、Web制作会社とのやりとりで認識の齟齬が発生し、本来作りたいサイトに仕上がらないリスクがあります。特に今回ご紹介した用語はWeb制作に携わる人々の共通言語となりますので、ぜひ覚えるようにしましょう。
Web制作前によく使う用語
CMS
Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)の頭文字をとった略称であるCMSは、プログラミングやコーディングの知識がない方でも手軽にWebサイトを制作できるシステムです。代表的なCMSには「WordPress」があります。ブログのようにWebサイトを更新することが可能なため、近年多くの企業で導入が進んでいます。
ランニングコスト
Webサイトを運用・管理するにあたって、毎月発生する費用をランニングコストと言います。
これに対し、システムやサーバなどの導入時に発生する費用はイニシャルコストと呼ばれます。ランニングコストは固定費になってしまうため、費用対効果をよく考慮した上で導入すべきと言えるでしょう。
リダイレクト
あるページに訪問したユーザーを、別のページに転送することをリダイレクトと言います。
WebサイトをリニューアルしてURLが変更された場合や、セキュリティを考慮したSSL化対応によってURLが「http」から「https」に変更された場合などにリダイレクトを用います。設定を誤ってしまうと意図したページにユーザーを導けないため、正確に設定を行いましょう。
GA(グーグルアナリティクス)
GA(Google Analytics/グーグルアナリティクス)とは、Googleが提供する無料のアクセス解析ツールです。
Webサイトに指定のコードを挿入するだけで、PV数やページ滞在時間、コンバージョン数など豊富なデータが取得できるようになります。Webサイトを運用・改善するなら、必ず入れておくべきツールです。
SC(サーチコンソール)
SC(Google Search Console・サーチコンソール)とは、Googleが提供する無料のSEO対策ツールです。
検索キーワードのボリュームや広告出稿で人気のキーワード、被リンクページリストなどSEOに役立つ幅広いデータを取得できます。GAとは異なるデータで分析を行うことができるため、Webサイトを立ち上げたら登録しておくべきです。
Web制作段階によく使う用語
WF(ワイヤーフレーム)
サイトの設計図面がWF(ワイヤーフレーム)です。
ナビゲーションやコンテンツの配置など、Webサイトを構成する要素や機能を線とテキストで図式化したもので、WFを元にデザインを制作していきます。WFで決定した要素の配置はユーザビリティを大きく左右することになるため、問題ないかしっかりと検討する必要があります。
サイトマップ
サイトマップはWebサイトのページ構成を地図のようにリスト化したWebページです。ユーザーや検索エンジンにWebサイトの内容を分かりやすく伝える目的で、SEO対策の効果にも期待できます。
ディレクトリーマップ
ディレクトリーマップとはWebサイトの全てのページをまとめた一覧表で、サイト制作には欠かせない資料となります。
ページのタイトルや階層、URLなどを記載し、Webサイトの構成がどのようになっているか一目で分かるようにします。そして、ディレクトリーマップを元にWFやページのデザインを作成していきます。
ファーストビュー
ブラウザを開いて最初に表示される画面をファーストビューと言います。ユーザーがページを訪れた際に最初に目にする部分で、ファーストビューの情報やデザインによってWebサイトの閲覧率や回遊率が左右されるほど重要になります。
ファーストビューにはコンセプトとなるコピーやイメージ画像、お得な情報、最新情報など、サイトの目的を最も表現する情報を掲載します。
グローバルナビゲーション
一般的に、Webサイトの上部に表示されるタブをグローバルナビゲーションと言います。
企業情報や事業内容、お問い合せ、コンテンツなど、Webサイトの主要なページをリスト化して表示します。ユーザーや検索エンジンに主要なコンテンツを伝える役割を果たすため、Webサイトの目的によって何を表示するかじっくり検討する必要があります。
HTML
HTMLとはWebページを作成するために開発された言語で、正式名称をHyper Text Markup Languageと言います。
WebデザイナーはHTMLを用いてWebページのデザインを作り上げていきます。基本的なHTMLを覚えておけば、自分自身でページの簡単な修正を行うことができるので、スキルアップのためにも勉強してみるといいかもしれません。
CSS
CSSとはWebページのスタイルを指定するための言語で、Cascading Style Sheetsの略称となっています。HTMLがページ内の構成や要素を定義するのに対し、CSSではフォントサイズやフォントカラー、画像のサイズなどの装飾部分を定義します。
Java Script
Java ScriptはWebサイトに動的な要素を加えるプログラミング言語です。カーソルを合わせるとボタンが動いたり、会員登録フォームで入力ミスがあればエラーを表示したりと、Webサイトをより使いやすく快適にするために欠かせない言語となっています。
Web制作後によく使う用語
SSL
インターネットのブラウザとサーバ間でのデータ通信を暗号化することを、SSL(Secure Sockets Layer)と言います。
セキュリティ対策が重要になっている現代、クレジットカード情報やID・パスワードといった個人情報の盗聴や改ざんを防ぐ役割を担います。SSL化したWebサイトはURLの冒頭が「https」となります。
FTP
FTP(File Transfer Protocol)とは、インターネット上でファイルを転送する際の決まりごとです。FTPソフトを利用することで、パソコンとサーバ間でファイルをアップロードしたりダウンロードしたりできるようになります。
Auth Code
Auth Code(オースコード)は不正なドメイン移管を防ぐことを目的に、ドメインに割り当てられている認証コードのことです。Webサイトのリニューアルなどでドメインを移管する際に必要になります。
キャッシュ
よく使うデータへのアクセスを高速化するために、一時的に記憶装置にデータを保存する仕組みをキャッシュと言います。
Webサイト制作でページの修正をおこなった場合、キャッシュに情報が残っていることで古い情報が表示されてしまうケースがあります。そのような際は「CTRL+F5」のショートカットでページをリロードすると、最新の情報が表示されるようになります。
IPアドレス
IPアドレスとはパソコンやスマートフォンなどでネットワーク通信を行う際に割り振られる番号のことです。ネットワーク上で通信相手を間違えないようにするために、固有の番号が当てられます。
まとめ
Web制作は専門用語が多く、最初は覚えるのが大変かもしれません。しかし、一度覚えてしまえばスムーズにWeb制作を進められるようになります。
リリース後の運用でも専門用語は使えますので、Webサイトを成長させてユーザーに喜んでもらうためにも、たくさんの用語を覚えてみてください。
専門用語は計画的に
この記事を描いたひと
企業のWeb担当者と制作会社の想いをつなげるメディア「untenna」の編集部。