ライティングを上達させたい方へ。「3つの文章基礎」と「4つのテクニック」

2018.07.30 ライティング
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「ホームページのコンテンツを書くことになったけど、文章が苦手」
「日ごろから文章を書く機会が多く、ライティングのスキルを上達させたい」
そう思っているWeb担当者の方は多いのではないのでしょうか。

Webは容易にサイト更新できる上に、SEOの評価を上げるためには情報の更新頻度を高める必要があるので、専門のライター以外が文章を書くというケースが増えています。文章が苦手という方でも、実はコツをおさえることで、誰でも読みやすいライティングができるようになるものなのです。ここでは、ライティングを上達させたいという方に向けて、文章の基礎とテクニックをご紹介していきます。

ライティングの基礎 3つのステップ

ライティングをする上で最も重要になるポイントは、「相手に伝わる文章」を意識して書くこと。事実を書き並べただけであったり、結論やストーリーが曖昧であったりする文章は、読み手にとって退屈で伝わりづらいものとなってしまいます。

また、Webライティングではタイトルが非常に重要な役割を果たします。文章の中身を読んでもらうためには、魅力的なタイトルでクリックを誘発しなければなりません。

そして、SEO対策を意識したライティングを行うことで、検索からのコンテンツ流入を増加させることが可能になります。

それぞれのコツを詳しく解説していきましょう。

記事構成を考えよう

ライティングの上手さというのは、記事構成の上手さで決まると言っても過言ではありません。ストーリーの骨子がしっかりとした文章は、伝えたい内容や意図が明確になり、最後まで読んでもらいやすくなります。読者にメリットを感じてもらうためにも、記事構成を工夫して飽きさせない文章を心がけましょう。

とくにWebライティングでは、導入部分で共感できるかどうかによって、その先を読み進めてもらえるかが左右されます。キャッチ―な導入文でターゲットの共感を得て、伝えたい内容を示し、本文へと導きましょう。

記事構成の概念としてよく用いられるのが、元々は能の世界の言葉である「序破急」です。「序」は文章全体の概要を説明する導入文で、「破」は中心となる本文、「急」は結論という意味になります。

:テーマに関する結論を最初に提示する
:結論に対する根拠を述べる
:根拠と結論を結び付けてまとめる

という文章の流れにすることで、自然と読みやすい文章のライティングスキルが身についていきます。

目に留まるタイトルをつけよう

魅力的なタイトルの本でないと書店で手に取ってもらえないように、Webコンテンツも目に留まるタイトルでないとクリックされません。「何のことか気になる!」「私が一番知りたかったことが書かれていそう」とユーザーに思わせられるよう、キャッチ―なタイトルをつけることが重要になります。

ノウハウ系の記事であれば、ターゲットとなる読者のニーズをくみとり、具体的なタイトルを付けることが効果的。とくに、数字を入れることでインパクトが与えられ、興味関心を引きやすいタイトルになります。自分に必要な情報が掲載されていると思わせるタイトルを工夫しましょう。

例1:コピーライターに学ぶ!魅力的なタイトルを作る5つのポイント
例2:3分で分かる!エンゲージメントを高めるSNSの運用方法

一方エンタメ系の記事であれば、わざと核心をぼかしたタイトルにすることで「どういうこと?内容が気になる」と、クリックを誘発させることが可能。少し煽るくらいの勢いが必要になりますが、煽りすぎたり釣りになってしまったりすると、サイトの信用度を引き下げることになってしまうので注意が必要です。あくまでの事実に基づいた上で、興味を喚起させるタイトルをつけましょう。

:ウソでしょ?人気俳優Hと人気女優Aの離婚原因はアレだった!

SEOを意識した文章を心がけよう

Webライティングでは、SEO対策を意識した文章にすることも大切になります。SEO対策とはGoogleなど検索エンジンの検索結果で上位表示させるための施策で、上位表示を狙いたいキーワードを効果的に用いることで結果につながりやすくなります。

Googleがとくに重視するポイントは「タイトル」と「見出し」になります。これらには必ず狙いたいキーワードを含めるようにしましょう。本文に関しては、よく使われているキーワードが重要な言葉だと判断されます。違和感が出てしまうほど狙いたいキーワードを乱発するのは避けるべきですが、できる限りキーワードをちりばめることでSEO効果が期待できます。

Webコンテンツの見出しには「H1」「H2」「H3」などの種類があり、数字が小さいほど重要度の高いものだとGoogleに判断されます。「H1」「H2」を工夫することで、より大きなSEO効果を得られます。これは読み手にとっても重要なことで、見出しを読んだだけでコンテンツの中身が把握できるほどに内容が整理されていれば、読みやすく分かりやすいものだと言えます。見落としやすい見出しですが、キーワードを含めてていねいに作成するようにしましょう。

ライティングの4つのテクニック

記事構成が完璧でも、たどたどしく読みづらい日本語で書かれた文章は読む気が起きません。小説家のように美しい文章に仕上げる必要はありませんが、ビジネス文書のように理論整然としたリズム感のある文章を書くことで、クオリティの高いコンテンツを作成することが可能になります。

ここからは、読みやすい文章にするためのライティングのテクニックを具体的に見ていきましょう。

「てにをは」を意識しよう

日本語における助詞である「てにをは」は、使い方によって文章の印象が大きく変化します。「私は犬が好きです」と「私は犬も好きです」では、文章の意味も印象も変わることがお分かりになるかと思います。

「てにをは」を意識せずに文章を書くと、思わぬ誤解を招いてしまう可能性があります。「コーヒーでいいです」と「コーヒーがいいです」であれば、前者は多少投げやりな印象になってしまい、後者は積極的に選択している印象を与えます。伝えたい意図に沿った助詞を選べるよう、日ごろのライティングでも気を遣うようにしてください。ライティングの経験を重ねていくと、意識せずとも「てにをは」を使い分けられるようになるはずです。

段落でまとまりを作ろう

長文のコンテンツになると、工夫してライティングしなければ読みづらい文章になってしまいます。そこで効果的なのが「段落分け」です。200~300文字ごとに段落分けすることで、文章にまとまりが出て長文でも苦労せず読むことができます。

逆に、700~1,000文字程度をひとつの段落にしてしまうと、内容がまとまりきらずパッと見た際の印象も煩雑なものになり、読む気力をそいでしまう可能性があります。Webコンテンツは拾い読みされる傾向が強い媒体でもありますので、サクサクと目を動かして読めるよう、段落でまとめながらライティングしていきましょう。

単調な語尾は避けよう

語尾は、文章のリズムを作る上で非常に重要な役割を果たします。「私は遊園地に遊びに行きました。そこで昔の友だちに会いました。一緒にごはんを食べました。楽しめました」といったように、同じ語尾が続くと単調な印象を与えてしまいます。「私は遊園地に阿蘇に日行きました。そこで昔の友だちに会ったので、一緒にごはんを食べることに。楽しかったです」など、語尾に変化をつけることで文章にリズムがでて、読みやすくなります。「です」「ます」「体言止め」などを効果的に使用して、読んでいて飽きない文章に仕上げましょう。

漢字とひらがなのバランスを考えよう

同じ意味の言葉でも、漢字を使うかひらがなを使うかで読みやすさや文章に対する印象が変化します。「様々」ですと堅く真面目な印象になりますが、「さまざま」だと柔らかく親しみやすい印象になるでしょう。

文章を掲載する媒体やターゲットによって、どのような印象を与えたいかが異なってきますので、そこを明確にした上で「漢字で書くか、ひらがなで書くか」を見極めるようにしてください。

ライターの主な種類

最後に、ライターの種類についてご紹介します。一口にライターと言っても、種類によって得意とするジャンルや文章は様々。協力会社や業務委託などにライティングを依頼する場合は、それぞれのライターの特徴を把握した上で発注することが重要になります。

ライター

一般的にイメージされるライターです。Web上の情報を元にコンテンツやコラムを執筆したり、インタビューを行い対談形式などで記事をまとめたりすることを得意としています。

ライターの中でも紙媒体を得意にする人と、Webを得意にする人に分かれます。紙媒体が得意なライターは、比較的硬派な文体でクオリティの高い記事を仕上げることが多い反面、Web特有の文章のテイストやSEO対策には疎いケースが多いです。一方、Webライターは読みやすく分かりやすい文章や、ノリの良い文章を得意にする人が多いですが、紙媒体のように専門的かつ硬派な文章には慣れていないという人が多い傾向です。

ライターの実績を見せてもらうなどして、発注したいイメージに適した文章を書ける人かどうかを見極めることが重要になるでしょう。

コピーライター

コピーライターは、広告コピーやセールスコピーなどを得意とするライターです。短い文章の中に企業や人が伝えたい思いを込めることを仕事としており、中には数文字から数十文字程度で気持ちを表現できるコピーライターもいます。

ルポライター

ルポライターは、事件や社会問題などを取材して、文章で事実を人々に伝えます。自身の見解を記載するのではなく、状況を客観的かつ詳細に、生々しくレポートすることが求められる仕事です。中にはノンフィクション作家として活動している人もいます。

ジャーナリスト

ジャーナリストは、事件や社会問題を取材し解説した上で、自分の批評や世の中への批判を含めた記事を書くタイプのライターです。新聞社や週刊誌などを舞台に活躍しています。

まとめ

ライティングを行う際は、記事構成をしっかりと固めることで、分かりやすく読みやすいコンテンツに仕上げることが可能になります。Webコンテンツの場合はタイトル次第でクリックされるかどうかが決まるので、SEOで狙いたいキーワードを含めてキャッチ―なタイトルを付けられるよう工夫しましょう。

また、ライティングのテクニックとしては「てにをは」「段落」「語尾」「漢字とひらがな」に注意することで、格段に読みやすい文章を書けるようになります。今回ご紹介したライティングの基礎とテクニックを意識して、世の中にあふれる文章を読むと、上手い文章と下手な文章の見分けがつくようになるはずです。上手い文章を見つけたら、なぜ読みやすいのかを分析して、真似してみましょう。そうすることで、ライティングのスキルはぐっと上がっていきますよ。

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基礎って大切ですね

この記事を描いたひと

untenna編集部

企業のWeb担当者と制作会社の想いをつなげるメディア「untenna」の編集部。

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