Webサイトやオウンドメディア・SNSなど、企業のWeb担当者にとって写真を扱う機会は多いもの。写真の加工といえばパソコンですることが多いかと思いますが、「イベントの写真をリアルタイムでアップしたい」「出先や移動中にチョットだけ修正したい」というときにはスマホで作業できると良いですよね。

今回は、企業のWeb担当者にピッタリのスマホアプリ「Snapseed」をご紹介します。

無料アプリ「Snapseed」使い方

「Snapseed」は、iOS・Android両対応のスマホアプリ。「ポートレイト」「ファインアート」などテーマに応じて写真全体をワンタッチ加工してくれる11種類の効果と、「ホワイトバランス」「切り抜き」「ブラシ」など写真の加工でよく使う28種類のツールを使うことができます。無料アプリとは思えないほど多彩な機能を持ったアプリですが、使い方はとっても簡単。

アプリ起動直後の画面は実にシンプル。画面をタップして、編集したい写真を読み込みます。

画面下のメニューから「効果」または「ツール」を選択して加工ができます。加工した写真はカメラロールに保存するほかにも、GoogleドライブやDropboxといった外部アプリへの書き出し（エクスポート）も可能。

これだけだと、シンプルで使い勝手のよいアプリ、で終わってしまいますが、「企業のWeb担当者にピッタリ」という理由があるのです。

それが、次にご紹介する2つの機能。

写真を加工しても、解像度が落ちない

スマホアプリで編集していてよく起こるのが、「写真を加工して保存すると、写真が勝手にリサイズされて（解像度が下がって）しまうこと」。本来は、データの通信量を節約したいモバイル環境向けの便利な機能ではありますが、ページのトップで写真を大きめに使いたかったり、外部のWebデザイナーさんへ写真データを渡したりするときには、「写真のサイズは元のままがいい！（解像度を下げたくない！）」ですよね。Snapseedなら写真を加工しても元のサイズ（解像度）は変わりません。

例えばこちらの写真、もともとは4032×3024pxで2.43MBあります。全体的に色が飛んで白くなってしまっているので、もう少し空や地面の色を出してメリハリを付けたいところ。

こちらは某アプリで加工した写真。空の青や地面の茶色は発色するようになりましたが、サイズ（解像度）を確認すると、1920×1441pxで644KBになってしまいました。

一方、こちらはSnapseedで加工した写真。サイズはまったく変わっていないのに、色がちゃんと発色するように加工できています。

なお、画像のサイズを保持するかどうかは設定から変更ができ、用途に応じて調節することも可能です。

部分調整が可能

さらにSnapseedでは、画像の一部分だけを加工して調整することも簡単にできます。例えばこちらの写真。右側の並木をもうちょっと明るくしたいとき。

まずは「部分調整」の機能から使ってみます。ツール→部分調整と選んで、明るくしたい部分の中心をタップします。すると、画面上に「明」のアイコンが置かれました。

あとは画面を左右にスライドするだけで、アイコンを中心にした部分の明るさを、自然な感じで調整することができます。明るさを最大にしてみたら、並木がハッキリと見えるようになりました。

「ブラシ」の機能を使うと、より細かく調整することもできます。ツール→ブラシ→明るさの部分調整、と選びます。右側の並木の、一番手前の木だけを明るくしてみましょう。木の部分をゴシゴシとこすります。

みごと、一番手前の木だけがハッキリと見えるようになりました。夜景はそのままで、人物の顔だけを調整したいときなどに便利ですね。

Snapseedは安心のGoogle製

こんなに簡単・便利に使えてしかも無料なのは、SnapseedがGoogle製だからです。もともとは、Googleが買収したNik Softwareという会社で作られていたものですが、彼らの技術をベースにGoogleによるバージョンアップが重ねられ、画面をタップするだけで、誰でも簡単に写真の加工ができるアプリとして進化しています。

いかがでしたでしょうか。仕事で画像の加工を行う、というと、パソコンを使わなければできない作業のように思えますが、スマホアプリだけでもこれだけのことができてしまいます。特に最近では、Instagramなど画像をメインにしたメディアの運用も増えてきていると思いますので、出先や移動中でも手軽に作業ができるのは、とても便利だと思います。ぜひご活用ください。

多機能な写真編集ツール「Snapseed」
https://apps.apple.com/jp/app/snapseed/id439438619